• 正式名 : 八溝山  日輪寺 [八溝山観音]
  • 所在地 : 茨城県久慈郡大子町大字上野宮字真名板倉2134
  • 宗 派 : 天台宗
  • 創 建 : 伝・推古天皇の治世、伝・恵灌
  • 本 尊 : 十一面観音
  • 霊 場 : 坂東三十三観音霊場第21番
  • 参拝日 : 2017.6.4
お寺好きの友達と連れだって車を借り、『八溝知らずの偽坂東(やみぞしらずのにせばんどう)』と言われる、巡礼者泣かせの坂東一の難所、日輪寺に出かけました。
 
 
茨城県と福島県と栃木県の三県にまたがる八溝山は、標高1022mの、茨城県一高い山。
でも、県民にとっての山は、筑波山なんだそうです。
八溝口といわれる登山道の大きな鳥居をくぐって、聖なる山に入ると、延々と続くくねくね道。周りには何もなく、ネットもラジオも通じません。
平均斜度が10パーセントぐらいの道が、何キロも続きます。
 
 
大変な山道を抜けていき、ようやく、お寺に着きました~!
嘘のようで、実感がわきません。
車に乗っていただけなのに、なぜかハーハーと息が荒くなっています。


 

日輪寺は、7世紀後半に修験道の開祖、役小角(えんのおづぬ)が創建したと伝えられる天台宗の寺院。
その昔、月輪寺という対になる寺も近くにあったそうです。
その後すたれて廃寺となっていましたが、807年に弘法大師空海がみずから刻んだ十一面観世音の霊像を本尊として再興したそうです。
平安から鎌倉にかけて、修験者など行者がここを霊場化し、鎌倉時代から坂東二十一番札所となりました。
江戸時代には、光圀公も援助したといわれています。

 

 
中に上がり、観音様を前にお線香を上げます。
あまりに呆然として、感覚も麻痺しており、般若心経を読むどころか、お数珠を取り出すことさえ忘れていました!
 
 
 
本堂は再建されていますが、隣にあったこのお堂は古~い。
これは、新しい観音堂(つまり本堂)ができるまで、ご本尊の観音様を安置していた祠。
大正4年に建てられた仮の観音堂だそうです。
 
 
 

お寺を訪れた詳細は、旅ブログに記しています。
 ⇒ 『山の上のお寺と海の傍の神社 1』


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