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      寺 名■紫雲山中山寺(中山観音)
      所在地■兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1
      宗 派■真言宗中山寺派 大本山
      霊 場■西国三十三所24番、真言宗十八本山4番
           摂津国八十八箇所69番(大師堂)、摂津国八十八箇所70番(納経所)
           摂津国八十八箇所71番(奥の院)、摂津国三十三箇所1番
           聖徳太子御遺跡26番(開山堂)、神仏霊場巡拝の道 第8
      観 音■十一面観音(重要文化財)
      創 建■伝・聖徳太子
      参拝日■2014.5.6
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聖徳太子が建立したとされる日本最初の観音霊場。
ご本尊は十一面観世音菩薩で、左右の脇侍も十一面観世音菩薩。
計三十三面となり、西国観音を総摂すると共に法華経に説く観音の三十三権変化身を表象し、真の三十三所巡拝と同じ功徳がえられるといわれます。

西国巡礼の札所ですが、電車から降りるとにぎやかで明るい雰囲気が漂っていました。
西国のほかのお寺とはかなりムードが違います。
ベビーカーを押した夫婦が何組も仁王門を通っていくので、驚きました。
ベビーカーが仁王門をくぐるなんて、初めて見る光景。
大きな敷居があって、足でまたぐ以外には通れないようになっている門が多いからです。

境内に入ると、そこかしこにベビーカーがいっぱい。
(そうか、ここは安産祈願のお寺だから!)と気がつきました。
それで、明るく幸せそうな空気が漂っているんですね。

夫婦連れが多いのもそのせいでしょう。安産さらしも売っています。
たくさんの白いおべべが奉納されたおびんづるさまが見られるのも、きっとここだけ。
おびんづるさま、一気にかわいくなっちゃって・・・。
(幼児返り・・・いえなんでもありません)



境内にエスカレーターがあって、びっくりしました。
エスカレーターは赤坂日枝神社で見たことがありますが、あれは境内に入る入口のところですし、さらにこちらは屋根付きです。
町ナカのお寺だけに、お年寄りに優しいつくりになっているんですね。



あまりの安産祈願者の多さに(今日は戌の日?)と思いました。
それともいつもこうなんでしょうか?
日本橋の水天宮もこんな感じなんでしょうか?
ここのところずっと、ハードボイルドなお寺巡りをしていたので、普通の人たちに混ざって参拝できて、ほっとしました。



2月3日節分には、毎年宝塚歌劇団生徒を招いての追儺(ついな)豆まき式が行われるそうです。

観音巡礼の古刹には、僧侶が守ってきた寺院と庶民が支えてきた寺院の両方のタイプがあります。
前者は人里はなれた山奥にあり、後者は町の真ん中にあります。
正反対の歴史と雰囲気を持っていますが、長い歴史を経て人の手で存続してきたというところは一緒。
興味深いものです。

       ◆ 西国三十三所 index