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      寺 号■東光山真珠院龍蓋寺(りゅうがいじ)/岡寺
      所在地■奈良県高市郡明日香村岡806
      宗 派■真言宗豊山派
      本 尊■如意輪観音
      創 建■7世紀末頃 伝・義淵
      霊 場■西国三十三所7番
      参拝日■2014.5.5
      特 記■
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飛鳥地方を訪れるのは3度目くらいですが、岡寺は初めてした。
天武天皇の皇子で27歳で早世した草壁皇子の住んだ岡宮の跡。
江戸時代までは興福寺の末寺で、江戸時代以降は長谷寺の末寺となったお寺です。

お寺までの道は結構な急坂で、フーフー言って辿り着きました。



ほのぼのとした飛鳥寺とはまた違う、静かな威容に満ちた伽藍です。
鐘は自由につけたので、ありがたく突かせてもらいました。



西国霊場のお寺独特の、古いすり減ってほこりをかぶったお堂の雰囲気が好きです。
人の手でつるつるに磨き上げられた柱や手すりが歴史を物語っています。
ここのご本尊は、如意輪観音だそうですが、とても大きく、上半身しか拝見できなかったため、それとはわかりませんでした。
でも近くからよく拝観でき、しばし堂内で対面しました。
せっかく観音めぐりをしているわけなので、やっぱり御顔を拝見できるのがいいですね。



普段、ご朱印を頂くときには、なるべくつり銭がでないように気を配っています。
コインが足りないときには、拝観入口でお札を出して調整していますが、岡寺の入口でお坊さんに「ぴったりの拝観料を出してください」と言われました。
ちょっと緊張してお財布をさぐり、(なんとかちょうどありそう)とほっとしながら五円玉を2枚出すと「あ、それならお釣りを出すから」と言われました。

「このお金は回していくもんやからね。五円玉を嫌う人もいるからね」
巡礼中は修行の身。これまでもいろいろなお寺ルールの洗礼を浴びています。

ここの聖獣は龍。しゃくなげのきれいなお寺でした。
また訪れたいお寺です。今度はぴったりの拝観料を準備して!

       ◆ 西国三十三所 index