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寺 号■豊山(ぶざん)神楽院 長谷寺
所在地■奈良県桜井市初瀬731-1
宗 派■真言宗豊山派 総本山
本 尊■十一面観音(重要文化財)
創 建■奈良時代(8世紀前半)道明
霊 場■西国三十三所8番、真言宗十八本山16番
神仏霊場巡拝の道 第35番、大和七福八宝めぐり
参拝日■2014.5.5
特 記■五重塔
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創建当初は東大寺(華厳宗)の末寺で、平安時代中期に興福寺(法相宗)の末寺となり、16世紀以降は新義真言宗の流れをくむ寺院となっています。
十一面観音を本尊とし「長谷寺」を名乗る寺院は、鎌倉の長谷寺をはじめとして、日本各地に240寺程存在するそうです。そんなにあるとはびっくり。
朝のお寺って静かでいいですね。9時すぎているとはいっても、人も少なくて空気が澄み切っています。
ゆっくりと深呼吸したくなる場所。
鎌倉の長谷寺は、今まで数え切れないくらい参拝していますが、奈良の長谷寺はこれがはじめてです。
仁王門から本堂まで続く、小さな段差の木の登廊を一歩一歩登っていきます。
全部で399段。歴史の重みが感じられる、すばらしいアプローチです。
前に友人の、ここでの見返り写真を見せてもらい、(いい構図)と思ったので、自分も誰かに一枚撮ってもらいたいと思いましたが、あいにく前にも後ろにも誰もいません。
わーん、さびしい一人旅。
階段参道を独り占めできたから、いいんです。(まけおしみ)
登廊は、延々と続いています。登ったところに更に階段。
ここのお坊さんは、相当足が鍛えられますね。
両脇には、牡丹が咲き始めていました。
長い登廊を登りきったところに観音堂がありました。
観音様は、やはり巨大でした。
鎌倉の長谷観音は、全身が見えますが、奈良の長谷観音は、足元が見えません。
地下に下がって観音様の足に触れることもできるようになっています。
観音堂の前に広がるのは、鎌倉にはない、長谷の舞台。風が吹き抜けるさわやかな空間でした。
舞台からは、昭和29年に建立された五重塔が見えます。明治9年に焼失した三重塔跡北側に立っています。
○ 鎌倉 vs 奈良
広い境内には季節の花が咲き乱れ、とてもきれい。
鎌倉と奈良の観音様同士は、とてもよく似ています。
いろいろと似ているお寺なのだから、東西の長谷寺どうし、もっと仲良くすればいいのにと思います。
でも、奈良側は「ご本尊は開基者が奈良の長谷寺の観音像と同じ木で彫ったもの」とする鎌倉側の由来を認めていないんだそう。
う~ん。まあ、私も本当のことはわかりませんが。
帰り道の地名には「初瀬(はせ)」と書かれていました。
長谷と初瀬、どちらがもともとの名前なのかしら。
すがすがしい気持ちになれるお寺でした。
◆ 西国三十三所 index