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      寺 号■法華山一乗寺【西国三十三所】
      所在地■兵庫県加西市坂本町821-17
      宗 派■天台宗
      観 音■聖観音菩薩
      創 建■伝・白雉元年(650年)法道仙人
      霊 場■西国三十三所26番、播磨西国三十三箇所33番
           神仏霊場巡拝の道 第77番
      参拝日■2014.5.4
      特 記■三重塔
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開基の法道仙人は、天竺(インド)から紫の雲に乗って飛来したとされる伝説的人物だそうです。



ここは第二十六番札所の法華山 一乗寺。
入り口にある木の杖を借りて、つきながら石段を登っていきます。
私が借りた杖には、四国八十八箇所のお寺の名前が刺繍された布カバーがついていました。
お遍路さんが寄付したんでしょう。



長い石段を登り終えると、さらに続く石段があり、そのまた上にも石段は続いていきます。
音を上げそうになりました。実際にみんな、延々と続く段を見上げて「ヒ~!」とか「ワ~!」とか小さな悲鳴を上げていました。
こんな石段を登っていくお年の人はすごいわ。
登りきったところには立派な古い本堂がありました。
姫路藩主本多忠政の寄進により、寛永5年(1628年)に建てられたものです。



本堂からは境内の三重塔も見下ろせました。

●三重塔(国宝):承安元年(1171年)の建立。
建立年代の明らかな塔として日本でも稀有のもの。
塔身部の逓減率(初重から三重に向かって小さくなる率)が大きいことが特色。



せっかくここまできたのだからと、更に奥の院に行こうとしましたが、土砂崩れで不通になっていたので、戻りました。
土砂崩れよりも、石段の真ん中から生えている木が気になる・・・



本堂から聞こえてくる小やみない木魚とお経が、古刹の風情を一層かもし出しています。
風が強い日で、境内のベンチで休んでいると、ざあっと木の葉が落ちて降りかかってきました。 

      ◆ 西国三十三所 index