馬場という場所にある稲荷神社なので、この名前だと思いますが、馬術上達や馬上安全を祈願する稲荷社なんだそうです。
お稲荷さんでも、馬に関係することがあるんですね。

    -【狛犬ノート】----------------------------

      タイプ■お狐さん
      住 所■横浜市鶴見区馬場3-17-5
      建立年■文化7庚年(1810)11月
      石 工■飯島吉六
      保存状態■ほぼ磨耗
      撮影日■2014.03.22
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人家の中にさりげなくあるお社。
扉は閉ざされていますが、中をのぞいてみると、なんと木造の神殿狛犬が鎮座していました。
まあ、意外だわ。
床ではなく、台座代わりのなにかに乗っているのがかわいいし、氏子さんに大切にされていることが感じられます。

          

ここは、私が追っている飯島吉六が残した唯一のお狐さんということで、興味しんしんでした。
拝殿そばではなく、入り口にいましたが・・・
磨耗のすごさに圧倒されました。

          

こ、これはなんでしょうか。狐といわれればそう見えなくはないですが、表情どころか格好さえももうわからなくなっています。
むしろ、これでまだ現役を守っているというのがすごいところ。

          

こんな形になっても、バランスよく立っているのが逆に不思議なくらい。
像がこの状態ですから、石工の名前なんて残っていないかも、と思いましたが、台座は案外きちんと残っており、名前も彫られていました。
(ただ、うまく画像には撮れませんでした)

          

ううむ・・・奉納当時の姿を見たかったです。
こういった石像を見ると、風雨にさらされている参道狛犬は、経年劣化により崩れいくものだと実感し、今のうちにいろいろと見ておきたいなという気持ちが募ります。