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      寺 号■海雲山 岩殿寺
      所在地■神奈川県逗子市久木5-7-11
      宗 派■曹洞宗
      霊 場■坂東三十三観音札所2番
      御本尊■十一面観世音菩薩
      開 基■徳道上人・行基菩薩 開創 720年(養老4年)
      参拝日■2014.4.12
      特 記■弘法大師が爪で彫り、爪の病に良いという「爪堀地蔵」
      御詠歌■たちよりて 天の岩戸を おし開き 仏をたのむ 身こそたのしき
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坂東一番寺の杉山寺から古い巡礼道を通って迷いながらたどり着いた二番寺。



ご朱印をいただく間、僧侶と会話を交わします。
横浜から来たと話すと「20数年前に、横浜の本覚寺に9年間お勤めしていましたよ」とのこと。

「私、本覚寺を参拝したことがあります。山門にアメリカ軍が塗った白いペンキのあとが残っていて」
連れが(えっ)と驚いた顔をしてこちらを見ました。
「そこの如意輪観音さんが、好きです」
そう言うと、お坊さんは「ほう、よくご存知ですね」と驚いた顔をされ、連れはさらに(ええっ)と、腰が引けていました。
子年小机33観音巡礼で訪れた時の話です。

その後、観音堂を参拝。
長い石段にハーハーと息が切れます。
そんな荒い息の音しかしないような、静けさに包まれたお堂でした。



将軍家とゆかりの深いお寺。観音堂横には、泉鏡花が寄進した池があります。



観音堂の奥には岩でできた祠があり、天の岩戸、「奥の院岩殿観音」と書かれていました。
そこに祀られているのが、行基菩薩の彫った、石の十一面観世音菩薩立像だそうです。
ただ、入り口にはロープが張ってあり、そばに寄れませんでした。



慈母観音は、よく目にしますが、慈父観音もおいでなんですね。
お父さんとお母さんが、仲良く一緒に立っていました。



爪掘地蔵がありました。「弘法大師が爪で彫ったって?えー!?」と、連れのテンションがグングン上がっていきます。
リアクションが新鮮でおもしろかったです。



帰りに山門を出るところで、連れが「あ、大山のぶ代」と言いました。
目を向けると、確かに彼女の名前の千社札が!
同姓同名?いえ、きっとご本人でしょう。私たちのように、坂東観音巡礼をしたのでしょうか。



     ● 春のうららの江ノ島・鎌倉-2(この時の旅行記)