今日たまたま読んでいた本で、ある人を思い出しました。

彼とはニュージーランドで出会ったのですが、
その人から聞いた話です。


彼が街中の片側3車線の交通量の多い道を自転車で走っていた時に、
停車していたバスが発進しました。

(あちらでは、バイクと一緒に自転車は車道を走ります。)

その時に横を走っていた別の自転車が巻き込まれそうになったので、
彼は体を投げ出しその人をバスから助けようとしたそうです。

バスに乗っていた人たちや周りにいた車の人たちも息を飲み、
彼が轢かれたかと思い騒然となったそうですが、

なんとか彼は怪我で助かり、
かばった人は無傷だったそうです。

ですが、彼の自転車は曲がってしまい、
もう使えなくなったそうです。

その時、その助けられた人は、
彼をちらっと見ただけで、お礼も言わず去って行ったそうです。

それを見たバスの運転手さんが、
彼と曲がった自転車をバスに乗せ、
家まで送ってくれたそうです。

(特に警察などには行かなかったようです。)


…という話を聞いたのですが、

私はビックリして、まずは本当に大丈夫だったのかとハラハラし、
それからその助けられた人にビックリでした。

でも、その話をする時彼は、
体をはって助けたお礼も言わなかった人のことを
笑いながら話すのです。

「彼はすごいよ!僕のほうを一瞬見ただけで、
バスに向かってクソっと吐き捨て、
ありがとうも言わずに去って行ったんだよ!
わはははは!」

いやいや、笑えないよ~!と思ったのですが、

それをそうやって笑える彼はすごいなと思いました。

普通なら、体をはって助けたのに、
礼のひとつもないのかと怒るところでしょうし、
バスの運転手さんも、送るだけではすまないと思うのですが、

彼はまるでそんなことを気にしていなくて、
“今日あったおもしろかった出来事” として話していました。

「命が危険な中助けたのに、
ありがとうも言わない人にガッカリしたり腹が立ったりしないの?」と聞くと、

「危ないと思った瞬間、思わず助けただけで、
別にお礼を期待していたわけじゃないから
気にならないよ。
ただ、その態度にはビックリしたけどね。」

とのこと。

運良く彼は無事でしたが、
彼の自転車はダメになったわけですし、

普通は頭でそう思っても、なかなか気持ちは思えないと思うのですが、
そんな彼はすごいなと思いました。


そしてこれは、そんなちょっと納得しづらい出来事を
不平不満のタネにしない一番の方法だなと思いました。

不満のタネをそのまま持っていると
どんどん育ってしまいます。

自分に起こった出来事や言われた言葉などを、
自分の心の畑に植え、
どんどん育ててしまうことになります。

ですが、納得できないことや腑に落ちないことなど
不満が生まれるところを笑いにしてしまうことで、

上手にそのタネから笑顔の花を咲かせることができます。

我慢するでもなく、許す努力をするでもなく、
そうやって笑ってしまえば自分がイヤな気分にならずにすみます。

これは相手のためではなく、自分のためです。

そして、その話を聞いた人もイヤな気分にならずにすみます。

起こった出来事をどうとらえるかは自分次第。

“こんなことが起きたら怒るもの”
“こんなことを言われたら気分が悪いもの” と決めてかからずに

みんなやいつもの自分が怒る出来事も
別に笑い飛ばしてもいいのです。

笑い話にしてしまえば、
なんだか本当に笑い話に思えてくるから不思議です。

真面目に受け止めても不満が募るだけなら、
いっそ笑ってしまうと軽くなります。

私は彼からそれを学びました。

もし何か納得できないような出来事があった時には、
ぜひ一度おもしろ話にしてみてください。

人生が軽やかに、愉快になりますよ(^_-)☆




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Yuko Kitayama

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