高校入学当初のことを思い出した…

それまでずっと同じ顔触れのクラスメートと別々の道を歩きだし、女子だらけに希望と不安で教室の決まった席に座った…

前から3列目…

何故か1番前の席が一つ空いている…


何日経っても、誰も座らない席が…


誰かの席なんだろうけど、いったいどんな人が来るのだろうと…

数ヵ月経ったある日、その子は現れた…


背が高く、ニコニコ笑顔の優しそうなその子の両足にはギブスと松葉杖でした…


その子がみち子ちゃんだったのです。


高校入試前に新築中の家の2階から落ちて両足を骨折し、病院で受験したそうです。


そんなみっちゃんのこと先生達もクラスの仲間も忘れる訳がありません。

◇◇◆◇◇◇◆◇◇◇◆◇◇


せっちゃんから、“みち子ちゃんと話できた”って興奮気味で連絡がきました


これまでの経緯を話し、やっとたどり着けたこと…

本当はせっちゃん涙ながらにお話しする心構えでいたが、みっちゃんがあまりにも笑うから、いつの間にか二人で爆笑だったと…


みっちゃんは震災まで独身で家業のお手伝いをしていたらしく、その後、避難所や仮設住宅に移りながらもそこで出逢った方と最近結婚されたそうです!良かったわ~


朝、N先生からの突然の電話にビックリしたけど、「おお~みち子か~…」って変わらない先生の声に笑ってしまったらしい…


そして、N先生からS先生の想いを聞いて、皆が自分を探してくれたことにもなんだか恥ずかしながら凄く嬉しいと感謝していたと…


N先生から、

「みち子今日…昼12時に学校に電話してくれ…。」


不思議に思いながらも言われるがままに電話をかけたみっちゃんは…


S先生と変わってお話しすることができたという


S先生は元気そうなみっちゃんの声を聞いてか…


『ありがとな…みち子。今日で学校最後なんだ…。』



私も聞いてませんでした…


S先生の教壇を去る日に、想いが叶うなんて…

凄く時間がかかったのに…

偶然か…必然か…


驚きましたが、やっぱりどこかで繋がっていることにとても嬉しく思いました。



S先生も長い教職生活の中でいろんな学校に行っていろんな教え子がいたことでしょう…
でも、残念ながら震災の影響で取り壊しになり、無くなってしまう学校は私達の母校だけかも知れません…

20数年経つのに、教え子への想いはあの時のままなのか…


最後の最後まで立派な先生を努められました

S先生…お疲れ様でした



近々石巻でアルバムはみっちゃんの手に届けられるそうです…☆




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