レストラン巡りが趣味だった頃、今はなき銀座の某ラウンジに

好物のミルフィーユ食べたさに一人で入り浸っていた。

 

その時、60歳近い資産家の経営者の男性と知り合い、

一月に一度は食事をしていた。

 

2年くらい経った頃、結婚を前提として一緒に暮らしたいと言われた。

正直、年が離れ過ぎていて、好感はあったが籍を入れるのには抵抗があった。

資産家男性は、加齢による体調の不安から、今更ながら寂しくなったようだ。

 

一生お金に困らせない。一等地の高級マンション。美食に旅行。

会社を継いでも良いと言う言葉には、経営者志望の私には魅力的な条件だった。

 

但し、世間体を気にする私は、踏み切れなかった。

 

月日が経ち、状況も変わると、世間体よりも、幸せになれるかもしれない

チャンスにすがりつきたくなった。

 

数年ぶりに彼に連絡をして会うことにしました。