父の面会に向かう電車の中で読んだ
電子書籍の一冊
仕事は辞めない!
働く×介護両立の教科書
木場猛 佐々木裕子 / 日経BP
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父が入院している地域包括ケア病棟は
入院期間は最大60日
60日経った時点で
さらに医療が必要であれば医療病棟へ
さらに介護が必要であれば介護病棟へ
父の場合はどちらも当てはまらず
7月7日に入院しましたから
あと1ヶ月余りで退院となります
とは言え
医療も介護ももうまったく必要ないと
そう言える状態ではもちろんありません
脱水症状にならないための食事介助
食事量が摂れなかった日は点滴
入院生活で落ちた筋力のリハビリ
まだまだ課題はたくさんあるけれど
このまま病院生活を続ける状態でもなくて
病院の相談員さんからも
「お父さん、持て余しちゃってますよね
」

とのコメント
そうなんです!
喜ばしいことではあるのですが
父は病院生活を持て余すようになったのです
前の病院では昼夜逆転してしまい
夜中はスマホを見たりして起きていて
昼間は傾眠傾向にありました
しかし今の病院に来てからは
陽光の当たる病室で昼間ずっと起きて
週刊誌や新聞を読むようになったのです
新聞を隅から隅まで読んで
午後家族が面会に来たら会話をしますが
面会時間30分で家族はすぐ帰ってしまうし
そりゃーつまらないですよね

て言うか
「つまらない」と感じるようにまで
回復したということですよね

病院からは出してあげたい
でも自宅介護は今はまだ難しい
住環境や人的サービスを整えるために
私がとても焦っていたときに
相談員の方に呼ばれ
次のように助言をいただきました
お父さんの場合
看護師さんの手助けが必要なのも
1日のうち1〜2時間程度です
かと言って
まだご自宅では心配が大きいと思います
誤嚥や転倒した時などに
すぐに専門職の者が対応できる方が
安全だと思います
有料介護施設であれば
レクリエーションもある
碁を打つ相手も見つけられる
ご家族が長い時間一緒に居られる
病院よりもずっと楽しい時間を
過ごすことができると思いますよ
娘さんがご自宅の環境を整えられる間
いったん施設に入居して
お父さんにもリハビリをしていただいたら?
このアドバイスを受けて
ふーっと肩の力が抜けた気がします
急性期医療から療養型病院へ
療養型病院から施設へ
この移動を父は悲しく思うのではと
退院後はすぐに自宅に返してあげたいと
私は焦っていたのです
でも介護施設をしっかり見学して
ここなら父が病院よりも楽しく過ごせる
そんな施設を見つけたいと思います
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いったん肩のチカラが抜けて
気持ちが楽になったものの…
面会時の父の言葉の端々に
母と一緒に暮らしたいという父の淋しさ
股関節炎の手術を控えている母を
「そばについていてやらなければ」という
母への愛が伝わってきて…
私の気持ちは揺れます

でも気持ちが揺れるからこそ
私は自宅介護について今一生懸命
情報収集しなくてはと思うのです
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冒頭でご紹介した一冊は
そんな私に勇気をたくさんくれました
文末に
ビジネスパーソンが
これさえ読めば大丈夫なものにしたい
その思いで生まれた本だと書いてありました
私にとっての初めての介護の教科書が
この一冊で本当にラッキーでした

今日も面会前に
カフェでサンザシのアイスティー
なんか今日は
アイスクリームまで食べてしまった
あっさりサンザシと
こってりバニラアイスの組み合わせ
クセになりそうです
