読書記録鉛筆
砂の女 / 安部公房 / 新潮文庫


80代の読書仲間から譲り受けた一冊


この小説を読むのは2回目です

1回目は30代の頃だったかな

2回目の今回は先週読み終えました


ネタバレにならないよう注意して書きますが

先入観なしに本書を読みたい方は

ここから先は読まないでくださいね


初めて読んだ時はその主題が読み取れず…


今回も正直なところ

ただただストーリーが面白くて

ページを捲る手が止まらなかったという


話の展開は面白かったけれど

この結末のどこに意味を見出せば良いのか

やはり今回もわかりませんでした真顔はてなマーク


もう少し人生重ねたら

もう一度読んでみようかな 


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完読したのは2回目ですが

実は中学生の頃この小説の感想文を

学校に提出したことがあります指差し


私…夏休みの宿題は

最終日まで溜め込んでしまう子どもでした

50代の今ようやく期限の前日までに

仕事を提出できるぐらいに成長しています


中1か中2の時の明日が新学期という日

宿題が終わっておらず

読書感想文だけ兄に頼んだのです


秀才の兄は「砂の女」の感想文を

とても立派に書き上げてしまいました笑


しかも清書する時間もなくて

兄の字のまま国語の先生に提出したのです


国語の先生というのは兄の元担任で

私が書けるはずもない文章が

兄の字で書かれていることに気づいたはずキメてる


中学校の先生たちに

「お前はお兄ちゃんと全然違うなー」と

言われ続けていたので私ももう開き直り笑笑

頭のいい兄がいることは自慢でもあったので

兄と比較されて私がクサることもありませんでした


わかっていて何もツッこんでこなかった

国語の先生への罪滅ぼしの思いかどうか

いつかちゃんと読もうと決めていたのです


やっと30代と50代で読んだけれど

いまだに当時の兄が書いたような感想を

感じ取ることもできない妹です…