鉛筆読書記録

ミシンと金魚 / 永井みみ / 集英社文庫


ネタバレにならないよう注意して書きますが

先入観なしに本書を読みたい方は

ここから先は読まないでくださいね


認知症のカケイさんが語る

これまでの人生とそして

今自分を取り巻く人々のこと


現代にそぐわないカケイさんの言葉選びや

認知症のサポートをする人の苦労から始まり


読み始めのうちは実は

この物語どこへ向かうのだろう

最後まで読めるかな?と思いました


けれどもすぐに

カケイさんが語る人生回顧に心奪われ

周囲の人々の愛憎に胸を打たれることに…


気づけば

時間を惜しんでカケイさんの言葉を追い

あっという間に読み終えていました


本当に読んで良かった1冊


読み終えてから
もう一度この表紙を見ると泣けてきます