たった今読み終えた本
コイコワレ / 乾ルカ / 中公文庫
シリーズで読んでいる螺旋プロジェクト
私にとっては5冊目でした
※螺旋プロジェクト
8作家が共通ルールを決めて
原始から未来までの歴史物語を
いっせいに書いたシリーズ
いっせいに書いているので
ストーリーに直接的な繋がりはなく
どの作品から読んでも良いのですが
私は時系列に読み進めており
「コイコワレ」は第二次世界大戦中の
疎開先でのお話でした
プロジェクトの共通ルールは
・「海族」vs「山族」
・共通キャラクターを登場させる
・共通シーンや象徴モチーフを出す
もちろん今回読んだ作品にも
「螺旋モチーフ」「海族・山族の対立」が
盛り込まれていましたが
それ以上に色濃く描かれているのが
主人公の少女たちが成長する姿です
シリーズのうちの1冊だということを
読んでいるうちに忘れてしまうほど
少女たちの心の動きに引き込まれました
子どもや若者の成長ストーリーは
50代の私をもいつも感動させてくれます
登場人物の気持ちを疑似体験しながら
読み終えたときには清々しい学びがある
これだから読書はやめられません
「コイコワレ」から私は
他人への嫌悪感や憎しみを自制する
その大切さを学びました
嫌いな人にそのまま嫌な態度をとるのは
自分に負けることでもあります
好きではない人にも礼を尽くす
これができる人が強い人なのだと
あらためて考えることができました