5日前に読み終わったのに
いまだ余韻が燻っている一冊
✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎︎ ✳︎ ✳︎︎ ✳︎ ✳︎︎ ✳︎ ✳︎︎ ✳︎ ✳︎
今村夏子さんの小説には
「むらさきのスカートの女」で出逢いました
登場人物の表象とストーリーの展開
ゾクゾクしてページを捲る手が止まらず
また今村作品を読みたいと思っていました
そして今回読んだのが
映画化された「こちらあみ子」
この小説の捉え方は
人それぞれだと思うのですが
私はハートフルだと思いました
あみ子は「風変わり」と解説されています
でも私の周囲にはいるんです
「あみ子」のような女の子が…
あみ子は言ってみれば「空気が読めない」
周囲の人は傷ついたり疲れてしまったり…
それは事実だし
あみ子に優しくできない人を責められない
だけど私はこの小説の中に
あみ子を愛している人々がいることに
切なさと救いを感じました
同時収録の「ピクニック」
これを読み始めた頃には
「今村夏子」流を知り始めていた私
主人公の七瀬には
人気お笑い芸人の彼氏がいるという
一見ハッピーだからこそももう怖い 

笑笑
主人公の「七瀬」以上に
脇役陣の「ルミ」たちを面白く感じました
登場人物たちの会話を読みながら
その設定とストーリー展開に
今村夏子は天才だろうか?と思いました
スラスラスラスラと頭の中で
物語が展開されていく…
なんとなくそんな想像をしていたのだけれど
↓太宰治賞受賞のコメント