昨日読み終えた本

アーモンド / ソン・ウォンピョン / 祥伝社


扁桃体(アーモンド)が人より小さく

「感情」がわからないユンジェ


ユンジェが人との出会いを通し
人生を変えていく物語です




私は著者の後書きを読んで
初めて物語が完結した気がしました

著者であるソン・ウォンピョンは
出産して母親になったときのことを
以下のように記しています

赤ちゃんはあまりにも小さく(中略)


いなくなって捜すことになったとしても

見つけ出す自信もなかった。


自分に質問を投げかけてみた。


この子がどんな姿であっても、

変わりなく愛することができるだろうか?

期待とまったく違う姿に成長したとしても?


「作者の言葉」より


この著者の自問から生まれたのが

登場人物たちだそうです


「期待と違っていても」という

作者の自問自答が胸に届く一冊でした