今朝読み終えた一冊

「掃除婦のための手引き書 」

ルシア・ベルリン / 講談社文庫

最近書店の平棚でよく見かけて

気になっていました


タイトルを見て

「小説を読んでいるうちに

 お掃除が楽しくなるといいよね」

とそんな軽い気持ちでいたのですが…


そういうお話では

まったくありませんでした


「掃除婦のための手引き書」は

この短編集の中の一編で

著者の実人生を材にして書かれています


と言うよりも

短編のほとんどすべてが

ルシア・ベルリンの実人生です


自分自身と家族と

いつも隣り合わせにいるアルコール依存症

正直な文章を刻みつけています


「お掃除のコツ」は得られないけれど

ルシアの人生と人生観に引き込まれました


心に重く

でも強さも残る一冊でした