あらためて考えさせられた本

非色 / 有吉佐和子 / 河出文庫


非色(ひしょく)

人を分つものは色に非ず


黒人兵と結婚した日本人の

終戦直後からのお話

有吉佐和子さんの1964年の作品です


この作品は2003年の重版を最後に
重版未定となっていたそうです

作品が書かれた時代には
一般に使われていた言葉
作者に差別の意図がないと明らかな言葉

それでも
言葉自体が問題とされる風潮の中では
致し方のないことだった

佐和子さんの娘である有吉玉青さんは
そのように解説されています

ジェンダーとかSDGsが謳われている今
そのような言葉が流行りのように
一人歩きしないよう

この時代の小説を読むことは
大切だなと思いました