これは 某有名進学塾が
季刊発行していた
13年前のお便りです
私自身は中学受験していないので
進学塾には通っていませんでしたが
( 私が38歳のときのお便りですしね 笑 )
縁があって 当時
父のエッセイを載せていただきました
父が書いて応募したものです
今日は父の日
いつも私のブログを読んでくれている
父へのささやかな贈り物として
当時の父の投稿を全文転記します
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「 結婚する娘へ 」
娘の君にとって、私はどんなお父さん
だったのだろうか 。
君たち兄妹のことはお母さんに任せっきり。
朝会社に出かけると、君たちが寝ている時間にしか帰ってこなかった。古いタイプの父親だったと思う。
君が幼稚園の頃のこと。都合がつかないお母さんの代わりに、運動会に出かけた。のんびり保護者席に座っていると「親子のダンスの時間です」とのアナウンス。そのまま座っていた。音楽が始まった。その時、一人の女の子がこちらに向かって一心に駆けてくる。君だった。私は君に手を取られ、母親たちの中でちょっと照れながら踊った。私が父親であることを改めて認識させてくれた幼い頃の君。ありがとう。
私は子どもたちを叱ったことがない。放任主義といえば格好がよいが、父親失格だと言われても仕方がない。以前、そんな話をしたら、君はこう言った。「 お父さんに一度だけ怒られたことがある。うまく行かないことがあって人の悪口を言っていたら『他人のせいにするんじゃない』て。今でもその言葉、大切にしているよ。」嬉しかった。つい口に出た私の信念みたいなものを受け止めてくれていた君。ありがとう。
今では君は、幼稚園の先生だ。子どもたちや母親たちから好かれ、信頼されているようだね。他人の幸せのために一所懸命努めること。それが、結局は自分の幸せにつながるんだ。先日お会いした君のフィアンセとご両親からも、相手をいたわる気持ちがひしひしと伝わってきた。そんな人を選んだ君を、お父さんは誇りに思う。その気持ちを大切に、新しい生活をスタートしてください。がんばれ!
( 当時 66歳 )
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父の日、何あげる?
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