先日 ひょんなきっかけで

小田原を散策したことを

昨日の記事でお伝えしました


ほんの4時間ほどの滞在でしたが

それなりに楽しんでまいりました


中でも 私の一番気に入った場所

小田原文学館 です


小田原ゆかりの文学者らの作品が

展示されているスペイン風建築の本館


北村透谷  谷崎潤一郎  坂口安吾らの

原稿や書簡 書籍  写真などが

館内の洋間に並んでいます


2階のテラスからは

綺麗に整えられた庭園を

静かな気持ちで望むことができます


同じ敷地内にある 尾崎邸書斎


小田原下曽我の自宅にあった

尾崎一雄の書斎を

平成17年 ここに移築


室内の調度品類はすべて

尾崎家から寄贈されたものだそうです


そして やはり同じ敷地内

白秋童謡館…こちらは純和風建築


北原白秋は福岡県の生まれですが

大正7年から8年間ほど小田原で過ごし

この間に全童謡作品の半数近くを

創作しているそうです


この日は平日でしたし

夕方に近い時刻だったからか

来館者は私ひとり…


祖母の家に遊びに来たような

懐かしい畳の色と香りの中で


白秋の中でも私の好きな童謡

「 ゆりかごのうた 」を

小さな声で口ずさんでいました


ゆりかごのうたを

かなりやがうたうよ

ねんねこ ねんねこ ねんねこよ


皆さんは 白秋と言えば

どの曲がお好きですか?


この道  あめふり  待ちぼうけ

ペチカ  からたちの花…



館内は撮影禁止です

建物や部屋の佇まい 風情を
しっかりと胸に焼きつけてきました

閑静な住宅街の中にある
不思議と穏やかな気持ちになれる場所

自宅の近所にあれば
通うのになぁと思いながら
この文学館をあとにしてきました

少し遠いけれど
必ずまた 訪れたいです