今日は夫の父の 命日です

2年前の今日 今頃の時間はまだ元気で
天気が良いからと 自分で布団を干して
朝ご飯もお昼間ご飯も食べたのでした

夕方になって 胸が苦しいと言って
自宅で 愛妻に体をさすられながら
意識がなくなり 
運ばれた病院で息をひきとりました

94歳

それまで病気らしい病気もせずに
早起きして家の中を掃除したり
面白いことを言って 
私たち家族を笑わせてくれたり

そして毎朝毎夕
神棚に手を合わせることを忘れない
信心深い義父でした

94歳という高齢まで 
人に世話をかけることなく
自宅で愛妻が見守るなかで
意識をなくしたということは
幸せだったと 家族も知人も言います

私も2年間そう思ってきたし
長い闘病生活をしてこられた方の
ことを考えれば 今もそう思います

ただ 今朝たまたまテレビで
義父と同じ症状から生還した方が
その時のことを振り返って

「 苦しかった 気持ちが悪かった 」
と言うのを聞いて

自分が 
それを考えないようにしてきたのだ
ということに気づかされました…

テレビに出ていた方は 普通なら
手術前の検査に3時間かけるところを 
名医のもと1時間以内で手術を始めて 
一命をとりとめたとのことですから

94歳の義父が 間に合わなかったのは
もう本当に仕方のないことです

でも ごめんねって思いました

すごく短い時間だったと思うけど
お義父さんも 苦しかったよね
気持ちが悪かったよね

そこから2年間 目を背けて
大往生でした 幸せだったと思います
とばかり 言っていてごめんね

私は嫁だけど  実の子である夫や義兄姉 
そして最愛の妻である義母は 
今日の私みたいな気持ちを これまで
口に出さなかっただけなのでしょう

ちょっと重い文章になりましたが
義父が 人から愛される人柄で長生きし

家族が義父の思い出話をするときは
しんみりした雰囲気ではなく
「あの時はこうだったよね~」
と笑いが絶えないのも 本当です 

幾つになっても仲の良い兄弟たちの
人柄の良さを   義母は言います 

「 みんな爺さんに似たんだよ 」








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