
私がこどもの頃から
こよなく愛している本を
ご紹介します
松谷みよ子さんの
「ちいさいモモちゃん」
この何とも可愛らしい
お人形の表紙や挿絵
ご存知の方も多いでしょう?
夏の晴れた日の午後2時
モモちゃんが「おぎゃあ」って
生まれてから始まったお話です
「モモちゃん」シリーズは
30年近く続き
途中から物語の中心は
妹のアカネちゃんにかわりながら
モモちゃんは中学生になります
私が初めてこの本に出逢ったのは
40年ほど前
私が保育園児だったときに
担任の先生が読み聞かせを
してくれたのでした
モモちゃんの「影」を取り返すため
ママが鬼を追って走るくだりに
ハラハラドキドキそしてワクワク
小学生になってからも
自分も買ってもらったのか
ずっと自宅の本棚にありましたし
飼っていた手乗りの文鳥に
「モモちゃん」と名づけて
可愛がっていました
幼稚園教諭になってからは
毎年 こどもたちに読み聞かせをし
こどもたちは目を輝かせて
聞いていたものです
松谷先生と ほんの一瞬だけ
お話するチャンスがあったので
私自身がモモちゃんを聞いて育ち
幼稚園のこどもたちに読み聞かせを
していることをお伝えしたら
「 まぁ そう? ありがとう 」と
本当にお優しい笑顔で
応えてくださったのです
2011年には酒井駒子さん装画の
新しい文庫が出版されています
「モモちゃん」は児童文学で
それは可愛らしいお話ですが
楽しくてふわふわした
お話ばかりではありません
松谷先生ご自身の人生が背景にあり
真実のお話でもあるからだと思います
モモちゃんが好きすぎて
伝えたいことがありすぎて
まとまりがなくなってしまいましたが
大人でも
いえ大人にこそ見える物語が
「モモちゃん」の中にはあります
「モモちゃん」ファンは
きっと多いかと思いますが
これからも増え続けていくことを
祈ってしまう私です