2023年11月30日に発売されたゲーム【DesperaDrops／デスペラドロップス】のフルコンプ感想です。
※2/7追記（システム面のバージョンアップについて）しました。
予想以上の面白さでした！！
そして追加DLC配信決定！
おめでとうございます
それぞれのED後ということらしい
楽しみー
作品の系統としてはバスタフェが好きな人とか、合うと思います。どうでしょうか
ネタバレ有りの部分の前に注意書きはしますが、公式サイトなどで公表されている内容はネタバレとして扱いませんので、ご注意ください
【DesperaDrops／デスペラドロップス】フルコンプ感想
◆システム面◆
目パチ、口パク有り。デフォルト名呼び有り。
クイックセーブ、クイックロード有り。
選択肢ジャンプ有り。
好感度表示機能有り。
フローチャート有り。
ミッションモードが有ります。
ミッションは画像を見ながら、仲間たちに適切な指示を出すのですが、選択肢を選ぶだけなので面倒な作業はなし。失敗してもすぐやり直せる機能もあります。
私はミッションモード、結構楽しかったです。間違えた選択肢でも間違えた場合の反応が見られるので、それも楽しかった。
ただ1度クリアしたミッションを飛ばせる機能はあっても良かったかな？既読スキップが早いので既読スキップを使えばそんなに気にはならないと思うけども。※2024/02/05のバージョンアップ(Ver.1.0.3)でミッションモードのスキップ機能が追加されました！素晴らしいね
その他のシステム面は結構優秀だと思いました。
まずセーブ＆ロード機能なのですがロック機能と削除機能が両方ある！ノベル形式の乙女ゲーム作品には、この機能がついてないことが多い気がするんですよね。ロック機能だけ、とか。でも両方必要だと思います！！
とはいえこれはネオロマやときメモGSだと普通についてる機能かも？
あと、セーブ数が7×7です。こだわりというか、作品への愛を感じます。やればわかる。
フローチャートが分かりやすい。
フローチャートに選択肢が記載され、一度選択した選択肢は好感度の増加値も表示されるのでとても便利。
その場面の場所と時間とサムネイルが表示されるのもとっても良い！欲を言えば、日付もあれば完璧だったかな。でも今まで私がプレイした乙女ゲームのフローチャートで一番見やすく、分かりやすかった、と思います。
ただ好感度の操作は出来ないので、必要な部分のセーブデータを保存しておいたほうがいいでしょう。
用語集が面白い。
乙女ゲームでおなじみ用語集なのですが、ただの説明文ではなくキャラクターの会話文になっています。たまにただ会話してるだけじゃね？ｗ説明になってなくね？ｗという用語もありますが、敢えて狙ってるんでしょうね。面白い。これ考えた人、天才だ。
一度出てきた用語でもストーリーの中で新情報が出てくると用語集の内容も更新されていくのが楽しい。そして感動したのが並べ順を変更出来ることです。エピソード順、アイウエオ順、カテゴリー順に並べ替えることが出来ます。後で見返したい時、探しやすい。
UIは作品の雰囲気に合っていて、カッコイイと思いました！サウンドギャラリーに敢えてカセットテープを持ってきてるのも面白い。2028年設定なのにね。
ただ全体的にいろいろ斜めです笑。慣れる……と思います。
フォントは普通です
フォントに関しては普通がいいんです。読みやすさ優先が最強だと思っている。
◆CG◆
各キャラ10枚+差分、共通1枚です。
コザキユースケさんのキャラデザ、とってもいいです。乙女ゲームっぽくはないかもしれないんだけど、デスペラの雰囲気には合ってると思いました。Ｘでも言ったけどコザキユースケさんに頼んでみよ！って思いついたスタッフさん天才では？と思ってます。
スチルは基本的には良いのですが横顔が苦手なのかな？って思うスチルがあったかも。（個人的な意見です）
コザキさんが描いてるわけじゃないと思うので多少のブレは仕方ないかな。
まぁ多少気になったとしても、補って余りあるシナリオなので問題なし、です。
ストーリーでヨーロッパの色んな都市へ行きますが、背景がたくさんあります。乙女ゲームの背景って結構使いまわしが多い印象です(予算と時間的に仕方ないんだろうと思ってます)が、デスペラは背景も頑張ってて、すごいなと思いました。逃亡劇ですからねーいろんな場所へ行っているという表現の為にも背景が豊富なのはとても良かったと思います
立ち絵の話になるのですが、立ち絵を使った表現が楽しかったです。遠近感を使っての表現とか、立ち絵をぶるぶる動かしたりとか。スチルの枚数を増やすとどうしても予算と時間がかかるでしょうから、仲間たちとのわちゃわちゃ部分は立ち絵を使って上手く表現されているのが良かったです。
◆音楽◆
OP曲、めちゃくちゃカッコイイです。好きー！
OPムービーも良いので気になってたらとりあえず見てください。未購入で気になってきた方にはローンチトレーラーもおすすめ。公式サイトのSPECIALから見ることが出来ますので、ぜひ。
BGMも良かったです♪サントラ出ないかな
◆キャラ＆ストーリー◆
攻略キャラは6人。各キャラHappyとBadの2種類のEDがあります。公式Xで発表されてたので書きますが、真相ルートもあります。真相ルートは、誰か1人クリア後に解放されて、条件を満たすと共通ルートの最後に選択肢が出てきて分岐します、が、フルコンプした人全員が言うと思いますけど、真相は最後にしてください。お願いだよその方が楽しめると思うよぉ
それ以外は好きな攻略順でいいんじゃないかなぁと思いますが、各個別でそれぞれ判明することが違います。個人的にはカミュルートで判明することは後半で知った方が楽しめるかも？とは思いました。
でも。
それよりも一番おすすめしたいのは、最初に推しキャラルートをやる、ということです。
このゲームは共通が12章まであり、割と長い方です。ただ共通がすごく面白くて続きがどんどん気になりますので、そこは心配いらないと思います。共通から個別の流れがとてもスムーズに流れていくので、ぜひ推しキャラで体験してもらいたいです。1週目が一番共通ルートもしっかり読むと思いますので、面白さが違うと思います。
推しは絶対最後！っていう方もいらっしゃると思うので、もちろん自分が楽しい遊び方が一番だとは思うのですが、参考までに。
乙女ゲームの中ではシナリオ完成度の高い方だと思いました。話の展開も、個別の結末も、真相ルートも納得いく終わり方だったかな、と。たまに力業！って思う展開があった気もするけど、許容範囲かな笑
乙女ゲームだと、あれ？これ伏線かな？と思って期待していたら最後まで何もなく、ただのテキストミスかー
ってなることがたまーにあるんですけど、デスペラでは、あれ？これは……？テキストミスか？って思ったら、伏線だった―！！回収されたー！っていう逆のパターンがあって嬉しかったです笑
ストーリーはどのキャラも楽しめたんですけど、HAPPY EDが好きだったのは、アッシュ、ジブ、サリィ。
BAD EDが刺さったのはハミエル(サイドエピソードが追加されたことで更に刺さったハミエルBAD）で、BADでうわあってなったのはラミーとカミュです。BAD EDのエンドロールの演出が良いです。うまいなぁ
推しは誰かなぁー。ストーリーもキャラも好きなのはサリィちゃんかな。でも7人が集まった時のワクワク感がすごいので箱推しに近いかも。
発売前はサリィちゃんの性別がすごく気になっていたんですけど、それで購入を躊躇している方っていらっしゃるんでしょうか。絶対プレイ前に知らない方がいいと思うのですが、でもそのせいで購入を躊躇しているとしたらそれももったいないとも思うので、ネタバレコーナーの最初に反転して書きますね。でも見ないでやった方がいいと思うなぁ笑
ネタバレにご注意ください
※サリィのネタバレ・未プレイ時はなるべく見ない方がいいです！反転ここから※
結論から言うと、男性です。最終的にはサリィルートもちゃんと乙女ゲームだと思える結末でした。百合展開が地雷っていう方は心配しなくて大丈夫。ただ他ルートに比べると糖度は低めです。でもそれはサリィルートをプレイすれば納得できる展開かと思います。
※反転ここまで※
攻略対象キャラが全員犯罪者ということで、その犯罪への向き合い方が気になるところだったのですが、そういう意味では、アッシュのHappyEDで償うっていう終わり方は個人的には好きな終わり方。
乙女ゲームね、割と犯罪者と恋愛することあるじゃないですか笑。そもそも相手がマフィアだったり殺し屋だったりしてどうにもならないこともある笑ので、乙女ゲームはファンタジー！と割り切らないといけないとは思うんですけども。
現代で生きてきている自分の感覚でいうとやっぱり犯罪は簡単に許していい事ではないので、出来れば償ってほしいし、冤罪であれと思いながらやってるときもある
アッシュくんは、流石キャラ紹介1番目だな！と思ったのと同時に、デスペラという作品は犯罪にちゃんと向き合ったなと。どんな事情があっても罪は罪だと。
割とその辺、さらーっと流れる乙女ゲームも多いので、私もファンタジー！と割り切る力も持ってますけどね笑
最初、すっごい無口なので、喋れ、声を聞かせよ！と思いながらやってました笑。しかし不愛想が笑顔になる時の衝撃ね。心臓に悪いから。ときめくだろ！！！
クリステルとの関係性、面白かった。
サリィちゃんは収監こそされていませんが、自分の罪に向き合い始めて、司法取引という形で警察に協力しているので、個人的には納得の終わり方で好きでした。CV伊藤かな恵さんの演技が素晴らしかったですね。最初は完全に女の子だーって感じの声なのに、真実に向き合いはじめて”サリィ”が揺らいでいくのが声でも表現されていて、少女と少年の間の声が上手い！！
乙女ゲームなので、サリィからウリアくんに完全に変化するかなーと思ってたらそっちはBAD担当で、HAPPYはサリィはサリィっていう終わり方がすごく良かった。だけど男女の恋愛へと変化していく雰囲気を漂わせていて、それが「乙女ゲーム」としても満足感のある終わり方で良かったなー
BADでも唯一ミカもサリィも二人とも生きてるんだけど、BADのエンドロールでサリィだけ白字になっちゃってるのがねぇ、また演出うまいよね。死亡時は赤字になっちゃうけど、白字だと生きてるけど”サリィ”は居ないって感じちゃうもんな。ほんとエンドロールの使い方が上手い！！
ラミーくん。ストーリー良かったし、途中のエピソードで、すっごく好きな部分もあるんですが、個人的に罪への向き合い方に関してはちょっと微妙かな？と思ってしまった。ただ大泥棒が盗みに来たっていう終わり方は様式美に近いし、キタキターと思ったので良し。笑。
ハミエルは何で犯罪者になったかということから考えると自分勝手な理由もあるし、でもハミエルの事情を考えると辛いものもあるし、BADエンドこそがハミエルの真EDなんじゃないかって個人的には思いました。サイドエピソードが追加されたことで更にBADが素晴らしくなっちゃった。このBADがあるからこそ、HAPPY EDがあって良かったなと思えました。
カミュルートは自分の中で一番難しくて、時間がある時にもう一回プレイしてしっかり咀嚼したい。BADの仲間がギリギリ間に合わないっていうのがいいとこついてきますよね！ほんと。
ジブについては冤罪だし誠実だし、唯一結婚式だし文句なしのHAPPY EDで私にっこり冤罪とはいえ、自分のせいで元妻を巻き込み死なせてしまったことをジブは罪だと思っているだろうし、ずっと向き合ってきたと思うのでミカちゃんと幸せになれ……。ミカはジブさんより長生きしてください絶対。
これは蛇足なんだけど、乙女ゲームにおいてバツイチとか昔の彼女の存在を描くのって結構難しいと思うの。人によっては地雷要素になっちゃうこともあるし。私は全員主人公が初恋であれ、とは思ってないけど、元カノ元妻の存在をチラつかせるなら、上手にエピソードに組み込んで欲しいんだよね。そんななかデスペラのジブさんのバツイチ設定が上手だなーと感心してしまいました。ただの死別じゃなくてね、乙女ゲーマー(プレイヤー)的には恋愛面は破綻していたんだっていう部分と、ただジブ的には早く離婚しておけば死なせずに済んだかもしれないっていう、めちゃくちゃ悔やまれる、しんどい展開を組み込んでいてね、すごいなと。
ジブだけ唯一結婚式があったっていうのも良かったな。
普通の乙女ゲームなら全員結婚式見せてくれよーってなりそうだけど、デスペラに限ってはそうじゃないな。やっぱ犯罪者だからね。今後の展開でこっそり結婚式とかなら、DLCとかでやってくれてもいいですけどね、全然いいですけどね
真相ルートはいろいろすっきりして、タイトル回収、わちゃわちゃした終わり方、逆ハーっぽさもあって、めちゃくちゃ楽しかったです。ここまで語ってきた罪と罰に関しては……ま、いっか？笑。というのは冗談ですが一応カルロスの手下として、世の為人の為にブラック企業で働くという罰を与えられたととらえましょうか。最高の仲間たちっていう終わり方が最強に良かったです。
主人公ミカちゃんが、最初は本当に良識を持った一般市民で気弱だし犯罪なんてとても許せないけど（許さなくていいんだけど）、犯罪者と関わっていく中で、覚悟を決めて、強くなっていくところが良かった。CV付き主人公、いいですね。ミカの変化も声で表現されてて良かった。強くなったとはいえ、犯罪を許すわけじゃないと思うので6人を監視しつつ猛獣使いとして頑張って欲しいです、笑。
真相ルートのその後も見たいなー
ネタバレはここまで
本当に楽しかったー！
満足
サイドエピソードの追加も良かったし。
2024年1月25日にで後日談の追加DLCが配信されるということで。すごい楽しみ。嬉しい。
他の乙女ゲーム会社様も後日談DLC、検討してくれません？FDの規模までの制作はちょっと厳しいけど、DLCでミニエピソードくらいなら……とか。
もちろん有料でかまいませんので！！！
後日談みたいよ後日談！
期待してます。
拙い文章でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
2024年になって乙女ゲーム全然プレイ出来てないので、次は何の感想になるかな？
今年は一般ゲームもやりたいのがたくさんあるので、予定と予算が厳しいです