2022年7月21日に発売されたゲーム【死神と少女】(Nintendo Switch版)のフルコンプ感想です。
TAKUYO作品初プレイ。
Switch版のカエル畑、スイクラ、ひめひびも購入しているんですが、なぜか「死神と少女」からやってみよ!って気になりました。
名作だ!という意見とTAKUYO作品は人を選ぶ、という意見も聞いたことがあったのでドキドキしながら開始しました。
フルコンプして最初に思ったことは、これは「乙女ゲーム」なのか?なんか、ものすごい「物語」を見せられたぜ……です。
勝手に乙女ゲームにカテゴライズしてるのは私たちで、そもそも乙女ゲームじゃないのかもしれない(?)
公式HPには「幻想物語アドベンチャー」って書いてあるけど、ほんとそれ。って感じました。
恋愛要素あるし、あ、いま乙女ゲームっぽい!っていう部分もあるけど、全体を通してみると「幻想物語アドベンチャー」ゲームでした。
ネタバレ有りの部分の前に注意書きはしますが未プレイの方はご注意ください。
公式サイトや公式ブログなどで公表されている内容はネタバレとして扱いませんので、ご注意ください
【死神と少女】フルコンプ感想
◆システム面◆
目パチ、口パク無し。デフォルト名呼び有り。
クイックセーブ、クイックロード有り。
選択肢ジャンプ有り。
HISTORYシステム有り。(選択肢前で自動的にセーブしてくれる。ただし40個まで。それ以上になると古いデータから上書き。便利。)
主人公ボイス有り。(パートボイス)
OP、EDはPSP版、Vita版、Switch版から選択できるようになっています。
そして特殊な言の葉システム。
言の葉システムはどうやって使うのか分からなくて、ずっと気になってたけど1周目クリアまで使えないので気にしなくて良かったのであった。どうやって使うのかずっと気になるから1周目使えないなら表示しないでくれ……。1周目クリアした時点で教えて?
言の葉システム、面白いし、こういうの入れてくれるの好きだけどちょっと面倒なのでSwitch版で改善できなかっただろうか。
公式さんも自覚あるのか、Twitterでヒント出してくれてるけど、私は攻略サイトさんお世話になりました
◆キャラ&シナリオ◆
あらすじは公式HPを見ていただくとして、乙女ゲームだと思ってはじめると、最初の方は特にあれ?って思うかもしれない。でもストーリーは面白くて、どうなるんだ?どういうことなんだ?って進めちゃう感じでした。
伏線の張り方がうまいと思う。何か違和感があるのに、そのまま先に進ませて、そして最後に違和感を回収していくという感じ。
かといって恋愛要素が皆無なわけではないんだけど、これまた何て言ったらいいのか。単純に「恋」じゃないんだよなぁ、多分。「愛」なのか、「救い」なのか……。
主人公もちょっとわけあり、クセ強め。
攻略対象の男たちも色々あり。
まともな人も約1名いるけど
TAKUYO作品が人を選ぶ作品と言われるのもわかる。
でも名作だと言われる意見もわかる。
なので、気になったらぜひ自分でやってみてください。この作品をプレイした後にどんな感想を持つのか、めちゃくちゃ気になります。
感想を書き終わったら、色んな人の感想を見に行くよ、私は。
プレイする際の攻略順は重要かも。
日生先輩ルートは絶対最初にやった方がいいですね、じゃないと……ってなります、多分。
その後は桐島先輩・千代⇒十夜⇒蒼が推奨されてるみたいですね。
十夜と蒼はどっちが先がいいのかなぁー。私は推奨順でやったけど、蒼⇒十夜でも面白かったかも?
めちゃくちゃ「乙女ゲー」やりたーい。
恋愛物みたーい!!っていう時に、やるゲームではないと思うので、プレイする時の自分の気持ちにはご注意くださいw
ネタバレにご注意ください
いやー。
病んでる。
紗夜ちゃん、病んでた。
兄妹関係見てて、正直、正直ね、最初の方、十夜のこと気持ち悪っ……って思ってた本当の兄じゃないだろうなとは思ってたけど、それでもね。
今はごめんねって思ってるw
そういう部分で十夜はちょっと損してるなーと思う。
十夜ルートか蒼ルートを見ると理解できるようにはなるのだけど、ちょっと最初の気持ち悪いって思った感情が拭いきれない
日生先輩、偽物とはー!
日生先輩ルートに入って、急に違和感が増した気がする。
それまでは兄への依存度がすごいなって思ってたけど、「付き合う」ってなったらあっさり身体の関係持っちゃうし、日生先輩への依存度が高くなり、そうしたら全然兄が出てこなくる。紗夜の闇(病み)の深さと兄の存在への疑惑。
日生先輩ルートは4章で分岐するので、真相にあんまり関わってないのかと思ってたら鍵持ってるわ、本も持ってるわ、どこまで知ってるの。いなくなって本物日生先輩が登場することで余計に偽日生先輩のことを意識してしまうという……。ED後でも名前出てこないし、何者なんだ。
桐島先輩・千代はこのゲームにおいての癒し。
まともな人いてよかったー!
と思ってたけど結局最後の最後で桐島先輩も何者なのか分からなくなってしまった。
でもまぁ桐島先輩ルートが一番幸せなEDかも。作者も意図していない人物が一番良い物語を作ってくれるの、かも。
十夜は最初の方に気持ち悪い兄って思ってしまったせいで、十夜ルートはすごく良かったんですけど、それこそ「死神と少女」だったんですけど、気持ち悪い兄が拭いきれなくてほんとにごめん
最初の方の共依存の描写をもうちょっとマイルドにしといてもらえたら、十夜ルート入ってから、もっと気持ち高まったと思うんですけどw
「幻想」っていうのが解釈が難しくて、紗夜が求めていなければ消えるってことは十夜自体すべて紗夜の妄想に近いものなのか、死神は存在しているけど見えないものなのか、なんなのかー。
もう一人の死神、蒼。
蒼にも十夜は認識できていて、こうなると「幻想」とはいえ紗夜の妄想ではなくて、存在してるけど見えないと考えるべき?とか思うんですが、これはまた「あとがき」の存在によってひっくり返りそう。
蒼は十夜よりも前に、子供の頃に紗夜に出会っていて、人間だけど「死神」で。このゲームに乙女ゲームっぽさを見出すならばw蒼が運命なのかなぁ。
小説っぽく、物語として、終わらせるなら紗夜が死んだままで終わった方がすっきり綺麗だったかもしれないけど、ED後、生き返ってたのは乙女ゲーム特有の超ご都合主義なのか、それとも臥待パワーなのか。
臥待さん=遠野十夜っていうのは、そうだろうなって思ってたんだけど、臥待さんが作者で桐島先輩が読者という種明かしがあったことによって、またこの世界がわからなくなったというか、混乱してきたw
どういう視点で「死神と少女」を見たらいいのか。
紗夜の物語、臥待さんによって読まされていたんですか?
ネタバレ ここまで
フルコンプした時、物語を読んだーっていう満足感がありました。
でもすべてを理解出来たとは思ってなくて、でもそれでいいのかなって思ってます。
人によって解釈が変わってきそうな部分がいくつもあって、シナリオライターさんが意図してるのとは違うのかもしれないんだけど、それでもいいかなって。
自分なりに楽しんでいいかなと。
いろいろ考えるのも楽しい作品でした。
次はSympathyKissの感想を書きたいなと思ってます。
もうフルコンプしていますが、すごく面白かったです。
死神と少女とは全然違う方向性の作品でしたけど、みんな違ってみんないいw
色んな種類の作品が遊べるの楽しいですね
ガチャとかなくて買い切りで楽しいの最高
コンシューマの乙女ゲーム応援していくぞー!