頭上に広がるだだっ広い青空が恨めしい。
綺麗だな、なんて悠長な事を口に出来る程の澄んだ心は、生憎持ち合わせていない。
ゆったり流れる雲は私の心を和ませるどころか、無性に苛つかせる。
否、苛つかせるというよりかは、憂鬱にさせる、の方が表現としては妥当。

何も、考えなくていいもの、雲は、ただ、どこまでも、澄み渡る空を、

どこまでも、

風に身を任せて、知らないうちに、知らない場所に、知らない姿に、

終わりなんかなくて、気がついたら、また、

果てない旅へ、

どこまでも、

いつまでも、

消えることなく、

消えたいと願っても、消えることなく、

ただ風を、光を、光を








果てのないものなど、残酷だ。
人の気も知らないで。
受かって、進路が決まって、何の気兼ねもなく安心して笑って年を越せる人間がそんなことで文句を言うのか。
私にはわからない。
それは高望みで我が儘としか言いようがないのでは。
せめて私がいない所で愚痴ってくれ。
あなたの事は嫌いになりたくない。

端から見ればただの僻み。
だけどこの気持ちは推薦で落とされた人間にしかわからないんだ、絶対に。
自分を評価され否定された、惨めな人間にしか。
わかってる、ただ自分の能力が合格基準に満たなかっただけだなんて、わかってる。
でも周りが優れた人間だらけなんだ。
劣等感、劣等感、劣等感。
自分という存在自体を否定されたようで。
心からの応援や励ましだって、今じゃもう嫌みにしか聞こえない。
お願いだから、そんな雲の上のような話を軽々しく口に出さないでくれ。
気が狂いそうだ。

いくら勉強したって、実技はどうにもならない。
感性や才能の問題だから。
私は自分の演技に少なからず自信を持っていた。
能力的な自信じゃなくて、「自分らしい、自分なりの演技ができる」という自信。
それを打ちのめされた。
確かに上手かったけど、見かけばかりの演技をしている人はたくさんいた。
そっちを採るのか。
自分らしい演技が出来ないのなら、演じる意味はないと思う。
ただの負け犬の遠吠えかもしれないけど、それでもいい。
少なくとも私はずっと、自分なりの演技を心がけて大事にしてきたのに。