道しるべ | primary colors

道しるべ

空間と時間を越えて赫灼とした君の顔に

今宵もおやすみを言う


春よ春よと

秋よ秋よと


季節が居流れるうちに

君が僕の頬を赤くする数が多くなった


腕の温かさが残る

そんなやるせない夜を飛び越えた


唯一の光

僕の生きる光


そういったらきっと君は「重い」と

言うのだろう


漫ろ寒い街灯で恋人の行く頭の上で

イルミネーションに群がる灯蛾の様に


僕もまた君という光に群がるその一つだ


君が消えたら道は見つからない


いつも道しるべを照らしていて