お菓子な魔法
君の笑った顔で僕の魔法は解けるよ…
今日は朝からお日様
アメが甘いにおいを連れて来たから
チョコレートの箱に揺られ
君と会う為に街に出る
わたあめの雲がふわふわ落ちて来て
口いっぱいに広がると君の少しの遅刻も許せそうだ
板ガムの道を手つないで
左回りの時計クッキーは食べちゃって
明日の事は忘れよう
嫌なことは忘れよう
君が好きなブルベリータルトの上に二人で寝そべったら
空はどこかに消えていたよ
それなのに君が不安な顔をするから
夕立がやって来た…
表参道がフルーツだらけ
僕がメロンをシーソー代りにしてたから
君も少し笑ってくれたね
あ…
君の笑った顔で僕の魔法はようやく解けたよ
帰り道…
こんぺいとうに見えたのは
それは綺麗な星空だった。