いつからだろう
いつからだろう
可哀想な自分に気付くのが上手になったのは
傷ついたふり見せるのが上手になったのは
夜、上手に眠れなくなったのは
色んなものをポロポロ落としながら、でもそれでも前へって決めたのは
手に入れたものが多すぎて当たり前に物事を感じれなくなってしまったのは
全てがリアルじゃなくなったのは
いつだって冷静でタフなもう一人の僕を作ってしまったのは
胸の内側が膿んで、痒くて、それを握り潰す様に、心を殺そうって決めたのは
涙と引き換えに 心と引き換えに 笑顔と引き換えに
驚くほど赤く大きく実ったその実は悲しいけれど種を含んでいませんでした
けど けれど 土に落ち腐ったその実はそれからずっと経った今
土を豊かにしました 顔も知らない花たちを優しく包んであげました
あの痛みや悲しみは いつか優しさや微笑に変わり
ほんの少しづつだけ 本当にほんの少しづつだけど 皆を幸せにしました
全てを犠牲にしてでもそれでもって生きてきた事ってのは
無駄になんてならないんだよね
誰かを想う気持ちってのは 優しさってのは ありがとうってのは
おみやげを連れてまた自分に帰ってきてくれるんだよね
だって みんなの幸せが 僕に笑顔を連れてきてくれたんだ
ありがとう 本当にありがとう
これからも一緒に ずっと一緒に