こんばんは。
岩間恵美です。
6月27日、今日は父のお誕生日です。
毎朝、お茶を淹れて父のもとに供えてお話をします。
20年近く前に病気が分かり
それと付き合うように生きてきた父。
亡くなる前の5年間ほどは
人に会うこともあまり好まなくなりました。
疲れてしまう、そして苦しかったのだと思います。
その頃の私は、仕事も講習活動も極めて多忙で
今のような精神的な余裕は全くありませんでした。
それでも、後悔することはしたくありませんでした。
一日、一日を懸命に過ごしました。
父に出来る限りを尽くしました。
父の笑顔が嬉しかったし、自分も笑顔を見て欲しかったです。
何も後悔はなかったのですが
一度だけ、今でも切なくなることがありました。
亡くなる10日ほど前
テレビを観ていた父が
「恵美、このテレビ映りが悪くなったな、キレイに映らないな」と言いました。
私は何気なく「お父さん、そんなことないよ、キレイに映るよ」と答えました。
その時父が少し寂しそうに微笑んで頷いたんです。
それで、やっと私は気がついたんです。
目も見えにくくなっていたことに。
「ごめんね」と言うこともできませんでした。
でも、こんな私の気持ちも父はすべてわかってくれていると思っています。
今でも父を思えば涙が込み上げてきます。
むしろ、時間が経つほどに
思いは深くなります。
同じ仕事をしてきたこともあり一緒の時間が多かったので
思い出があり過ぎて、余計辛くもあります。
贅沢ですね。
そして、自分が父にますます似てきたことを実感する今日この頃です。