私のサロンには、さりげなくこちらの文言が掲げられています。
衛生管理をすることは理容師として当然のことなのですが
でも、残念ながら充分な衛生管理が行われていないサロンも
あることが現状です。
私は講習でも必ず、「法定消毒をきちんと行ってください」と
お伝えしています。
衛生管理は、お客様を守ること、家族を守ること
そして、自分自身を守ることです。
私が所属しています日本衛生管理協会では法定消毒の
さらに上をゆく、歯科医院レベルの衛生管理を推奨しています。
 
いつもお越しくださっているお顔そりのお客様が
「不思議なんですよ~こちらでお顔そりしていただいても
お肌はなんともなくて、すごく調子がいいのに
美容院でカットのあとに、電気シェーバーで襟をやってもらうと
そのあと何日も赤くなってかゆいんです。
今度はやらないで、こちらで襟のシェービングをしてもらおうかしら」と。
よくよくお尋ねしてみますと
シザーバッグの中から電気シェーバーを取り出して
やってくださるそうで・・・
私は、そのお話をお聞きした時点で
自分なら、絶対にお断りする、と思いました。
シザーバッグを使っていて、お客様お一人ごとに
ハサミや櫛を消毒している理美容師さんには
お会いしたことがありません。
前のお客様をカットして、髪の毛がついたまま未消毒のハサミで
自分の髪の毛をカットしてもらうなんて・・・
シザーバッグの中の衛生状態を想像しただけで・・・アウトです。
 
美容師さんは、カミソリを使わないから
消毒や衛生管理についてはアバウトで良い、なんと思われたら
困ります。
理容師も美容師も公衆衛生業に属し
法律を守ることは義務です。
衛生管理に対しての意識というものは
本当に天と地ほどの差があると感じています。
天まで行かなくとも、せめて法律で定められている消毒は
必ず行いましょう。
「衛生管理を正しくしている」ということが
他店との差別化になること自体
おかしなお話ですが、実際私のサロンには
「そこの部分でも信頼できるし安心しておまかせできる」と仰って
くださるお客様もいます。
当たり前のことを当たり前に行う。
何においても大切だと思います。