これを読まれて気分が悪くなられる方もいらっしゃると思いますが
私は、今までお顔そりをしていただいて
「上手で気持ちよくて安心できて大満足」と思ったことはありません。
私が気難しいからだと思います。
なので、実は
誰かにお顔そりをしていただくこと、あまり好きではありません。
いつも自分で剃っています。
なぜ、こんなことを・・・といえば
だから、自分がしているお顔そりも、その可能性がある、と
思っているからです。
「絶対」はないのです。
先日の衛生管理協会の講習でもモデルさんは寝てくれました。
でも、それは私に対する信頼感からです。
それほど、心理状態は影響を与えますし
微妙なものであるし
テクニックと同じくらい重要です。
自分の仕事に絶対的な自信を持っている理容師さんの
シェービングを受けた人が
実は「翌日、お肌が痛くなった」というお声もあります。
女性はさすがにありませんが
男性のお髭剃りではあるんですよね。
男性は優しいので、お聞きしても「大丈夫です」とか
「痛くない」としか言ってくれません。
私も気を付けなければ、と思います。
自信を無くすことは良くないけれど
過信は怖い、と思います。
西洋剃刀を使っていた頃は研磨に自信がなく
刃の付き具合が、シェービングの出来にそのまま影響を与えたので
安定的なシェービングできませんでした。
替刃に変えてからは、その鋭さが怖くて
固まったようなシェービングになってしまいました。
今、使用しているフローレーザーは
そのどちらの悩みも、カバーしてくれるのですが
でも、「絶対」ではありません。
まだまだ技術は未熟だと思っています。
ですから、いつもお客様に当たらせていただくときも
自分で自分に課題を与えています。
「満足するお顔そり」は簡単に手に入れることはできないと思いますが
それでいいのだと思っています。
これは、素直な気持ちです。
こんな私ですが、これからもよろしくお願いします。