フローレーザーでのシェービングが急速に普及し
「剃れないんですけど」というお問い合わせもいただきます。
剃れない方は、ほとんどの場合
刃角度が立ちすぎています。
専門学校でも習いましたように
刃物は、立てて使えば使うほど当たりが強くなり
皮膚表面を削ってしまいます。
フローレーザーは、刃の前にバーがあることで
剃る面を平らに近くし
皮膚への抵抗を、最小限にします。
ですから、皮膚面を滑らすときに
バーと刃先が同時に進行することで
優しく皮膚を捉えながら剃ることができます。
刃角度が立ちすぎると、バーしか当たらず剃ることができません。
逆に寝かしすぎると、バーの意味をなさないので
フローシェービングにはなりません。
横から見て、確認をしてみてください。
「剃れない」の次に多いお悩みが
レーザーの柄(持つところ)が長すぎて邪魔になってしまう、
というお声です。
理容の仕事で、使用する道具
すべてにおいて言えることは
うまく扱えないうちは、どうしてもそれを道具のせいにしてしまいますが
辛抱して、工夫して
何度も考えながら使っているうちに
その形状の意味、理由がわかってきます。
ちなみに、私はこの写真くらいの
位置でレーザーを持ちシェービングをすることが多いです。
決して、柄は長くありません。
柔らかく動かそうとすると
刃にあまりにも近い位置でレーザーを持つと
それができません。
直線的な動きになり、軽いストロークができません。
緻密な計算の上に設計された形状だと思います。
そして、刃に近い位置で持つと
自然と、意識が刃先へと向きます。
刃先にばかり意識がいくと
強いシェービングになってしまいます。
これもまた、基本的なことですが
シェービングでは、できる限り刃先だけを使わず剃ること
その意識が重要です。
私は、フローシェービングでは
あまりペンシルハンドでシェービングをしませんが
する場合は、この柄を充分に活用して
柔らかなストロークを心がけています。
「剃る」という行為にはイメージする力も必要です。
刃角度、柔軟なストローク
そこをクリアできれば
ひとつ上達し、意識が上がります。
根気よく、練習しましょう。
必ずできます。
決して器用ではない、私ができたのですから。
わからないことは、なんでもご質問お待ちしております。
頑張りましょう。