昨日はのローヒード・ハウス(Lougheed House)の主任ガーデナー主催のガーデンサポートボランティアのためのガーデンツアーがありました。
市内の色んなガーデンを訪ねて、他のガーデンについて学んだりアイディア交換をしようというもので、毎年、この時期に企画されています。
今年は2つのパブリックガーデンと1つの個人宅のガーデンに行ってきました。
最初の訪問はThe Confluence Historic Site & Parkland のガーデン。
この場所、カルガリー市民には、フォートカルガリー(Fort Calgary - カルガリー砦・要塞)という名前の方が知られていると思うのですが、今年の春にコンフルエンス史跡公園、と名前を変えたのです。
フォート・カルガリーは1800年代にNorth-West Mounted Police(NWMP/北西騎馬警察)が砦を築いた場所です。砦自体はなくなっていて、芝生の公園が残るばかりですが、夏にはここでコンサートやイベントが行われたりしています。史跡博物館もあるようですが、私は入ったことはありません。
公園の隣にあるDeane House は砦の監督官の住居だった建物ですが、今はレストランになっています。こちらのガーデンと朝食が素晴らしいとの噂があるので、一度行ってみたい。
さて、これが名前を変えてコンフルエンス史跡公園、となったわけですが…。
コンフルエンスは人や流れが一つになる、というような意味で、この場所がボウ川とエルボー川が合わさる場所にある事、そして開拓民と先住民歴史を合わせて語りたい、という事らしいです。
もともと、先住民には砦がネガティヴな歴史として認識されていた事も関わっているようです。
このネガティブなイメージと様々な論争の家中になったことから、ガーデンも複雑で難しい時を過ごしてきました。
元は美しい花を植えていたらしいのですが、その後、NWMP/北西騎馬警察が当時育てていたかもしれない野菜を育てるベジタブルガーデン中心のものになり、しかしそのあとで、フォートカルガリーの建て替えの計画が持ち上がったことから、ガーデンは取りつぶしになり…。
2年くらい前にディレクターが変わった時にガーデン復活させることになりましたが、今回は先住民のガーデン、というイメージで作られているそうです。
そんなわけで最初に目に入ったのは比較的背の高いこの一軍。ピンクの花がきれいです。
これ、何かわかりますか?
タバコなんですよ!
初めて見ました。
こんなにきれいな花だったとは!
これは先住民のエルダーからのBlessing(祝福、承認)をうけて植えることができるそうです。
これは収穫後に乾燥させて、タバコにして、先住民のコミュニティに寄贈しているそうです。
こちら巨大なのはGreat Mullein(ビロードモウズイカ)でゴマノハグサ科二年生植物。
一年目はロゼット葉の状態で、2年目にこのように大きくなって花をつけるそうです。
花の部分をハーブティにしたり、ハーブオイルにするらしいです。
どうやらマレインという名で日本でも出てるようですね。私は聞いたことがなかったのですが、肺にいいらしいです。
タバコとマレインの共存する世界…。
あとはお馴染みのホワイトセージ。
乾燥させたものをお香のように焚きます。
スマッジングとよばれる先住民による空間浄化に使われます。写真では見えにくいですが、スイートグラスも同じような感じで使われるそうで、セージの背後に植えられていました。
どれも乾燥させたりハーブオイルを作って先住民コミュニティに寄贈しているらしいです。
長くなったので続きはまた…。