日曜日の朝、エクソサイズを終えてメインフロアに戻ってくると(11時くらい)、珍しく次男くんが起きてきていた。

このセメスターで入りたかった学校のプログラムに定員オーバーで入り込めなかった彼は、ここのところ昼夜逆転の生活をしていたので、ずっと、すれ違いの生活でした。
日中に起きてきたのは良い兆候。
ふと見ると炊飯器が出ています。
「何つくってるの?」と聞くと「寿司ロールを作りたくて」だそうな。
カウンターを見ると寿司酢、砂糖、塩が出ている。
「ちょっと待った!」ついつい声が大きくなる私に次男くんが怯む。
「なんで佐藤が出てるの?」と続ける私。
「なんでって…レシピに書いてあったから…。何か悪いことした?」とおびえる次男くん。
「次男くん…レシピをちゃんと見な。米酢って書いてない?君が使おうとしてるのは寿司酢だよ。砂糖も塩も既に入ってるんだよ」と言うと
「おーーーーーー!
」

「甘々のお寿司になっちゃうよ
」

家の掃除をして様子を見ていると、メモをしながら出かける準備をし始めた次男くん。
うちには海苔がないから買いに行くのであろう。
と思っていたら、既にボウルを出し始めている。
…ん?
「買い物に行くんじゃなかったの?ジャケット着たまま料理の続き?」と突っ込むと
「買い物中にご飯を冷まそうと思って。冷まさないとダメって書いてあった。帰ってきたら寿司酢を混ぜて寿司をつくるよ」との事。
私は料理はしないけれど…遥か昔の家庭科の授業を思い出してみる。
「寿司酢はあったかいご飯に混ぜるんだよ。混ぜながらうちわであおいで冷ますの。そしたら寿司飯に照りが出るんだよ」
違うかな?でも私は家庭科でそうならったと思う…。覚ましたご飯に寿司酢を足すのが今風?
とりあえず次男くんを買い物に送り出し、帰ってきたところでご飯をボウルに入れてすし酢を振りかけ…混ぜる、混ぜる、混ぜる。
「次男くん、切るように混ぜるんだよ。練っちゃダメだよー」
感覚がわからない(あるいは私の英語の説明が下手すぎ)次男くんからしゃもじを奪って、混ぜるところを見せる。
「ほら、あおいで!」というと…
「いや…あおぐのは寿司飯…私じゃない…
」

コントか…

無事に混ぜたところで味見をさせ、次男くんが気に入ったので、巻き簀を(まきす)を渡し、Good luck!
「米2合はきっと多いから明日の分もできるよ」と言い、余ったやつはラップに包んで冷蔵庫に入れるように伝えました。
作っていたのはツナマヨ&キュウリ、スパイシーツナマヨ&キュウリの2種類。
余ったロールをラップに包む様子を見ていると、クルリと巻いて…サイドはそのまま。

「じ…次男くん。サイドを閉じないと乾燥するよ…。ブリトーを巻くようにするんだよ」
…今度はうまくいきました。
自分で寿司ロールが作れて、本人も嬉しそうだったし、DGが帰ってきた時には作ってあげる事でしょう。
因みに私は彼の様子を横目に、自分では先週から食べたかったシメジベーコンのスパゲティを作って食べました。
(せっかく好きなものが食べられる貴重な美食美だったのでツナマヨ寿司ロールじゃなくてパスタが食べたかったのです)
それぞれ違うものを食べていますが、キッチンはシェアしてたし会話もあって楽しかったです。
(知ってるー?カロリー的には米の方がパスタよりもはるかに低いんだって!でも血糖値が上がりやすいのは白米なんだってー、みたいな会話でしたが)
世間の一般家庭も子どもとの料理ってこんな感じでするのだろうか?