今年、2019年7月20日はアポロ11号の月面着陸から50周年です。

写真はWikipediaより。


 

NASAのサイトでも、テレビでも、アポロ11号や宇宙開発の歴史と、今後のプロジェクトに関する報道が連日のように紹介されています。

 

 

そんな今年。

アポロ11号の月面着陸へのトリビュートもかねて、友人がメンバーの一人であるクロノスペンテというグループ、サターンV(Saturn V)の20分の1のレプリカを打ち上げました。

 

打ち上げは6月29日。その日はLethbridge Rocketry Association (LRA)が主催する、模型とハイパワーロケットの打ち上げイベントがあり、各地から集まったロケットファンたちの手作りのロケットの打ち上げが行われました。

 

友人たちのSaturnVレプリカは、当日の目玉イベント、といったところでしょうか。

 

前日や当日にテレビ局が取材に来ていました。

本当だったら朝9時に打ち上げが予定されていましたが、当日になって電気系統のマイナーな不具合が見つかって、その場で修理が行われ、実際に打ち上げは午後1時過ぎになりました。

 

しかし、そのおかげでほかの人たちのロケットの打ち上げを見ることができたので却って良かったかも。

 

この大きなロケットの打ち上げが終わったあとは、みんな次々に帰り始めていたので…。アセアセ

 

さて、このイベント、友人が参加するという事で初めて行ってきましたが、参加者の幅の広さにびっくりしました。

小学校低学年っぽい子どもたちから、この道何十年…といった感じのベテランまで。

 

どのロケットも、最初にインスペクションを受けて、合格しなければ打ち上げはできません。

 

このインスペクションの際に、パラシュートのたたみ方や(たたみ方が悪いと必要な時に広がらなくて使えない)、ケーブルの処理の仕方などもアドバイスしてもらえるようでした。

 

そして打ち上げ…。

子どもたちは大人に手伝ってもらって打ち上げ台にロケットを設置。

しかしその後に成功しても失敗しても、冷静に次回への改善点などを話し合っている様子が…すごい、カナダの未来は明るい!と感動しました。

一番右の男の子のロケット。インスペクターがロケットを手にとって点検しているのを真剣に見ています。

 
打ち上げ成功!

 

別の親子ですが、これまた男の子がオーナー。父親らしき人に打ち上げ台への設置をしてもらっています。
 
写真は撮れませんでしたが、同じくらいの年頃の女の子たちもいました。
 
こちらは大人たち。友だち同士でしょうか。

 


こちらはハイパワーロケットで、大きめのエンジンが付いているので、少し離れた位置に打ち上げ台が設置されています。

 

 

こちらが本命のサターン5の20分の1のレプリカ。

 

上に紹介したハイパワーロケットよりも、更に離れた位置に打ち上げ台が設置された我らのロケット。
いかに大きいか(いかに大きなクリアランスを取らねばならないかを感じていただけるでしょうか)
 

そして我らがロケット。打ち上げ成功です!
8600km 上空までの打ち上げを想定していたそうです。実際にどれだけ上がったかは聞いていません。

 

パラシュートが付いているので、打ち上げ後には、こうして回収されます。見つからないパーツはGPSトラッカーがあるそうで、後で回収に行くと言っていました。

 

取材に来ていたCBCのカメラマン。

 

ちなみにこのロケット、カナダで一番大きなサターン5のレプリカらしい。

 

同じチームは過去には北アメリカで一番高くハイパワーロケットを飛ばした記録ももつそうで、その時に使ったロケットは、カルガリー空港近くにある he Hangar Flight Museum (Formerly known as the Aero Space Museum of Calgary)に保管されているそうです。

そのうち、行ってみたいと思いました。

 

バイクで知り合った仲間ですが…こういうすごい人だったとは…これでアマチュアですよ!

身近に文字通りのRoket Scientist(頭がいい人のことをこんな風に言ったりします)がいたというのにびっくりです。

 

この日は天気も良くて、とても良い一日でした。

実はこの数日前までは雨が続いていて、どうなるかな?と心配していたんですよね。

晴れ続きだとだめ(火災の心配が出るため、火の取り扱い禁止令/Fire Banが出る可能性もあった)、当日が雨でもよくない(電気系統に不安が出るのかな?)、風が強すぎてもよくない(レスブリッジは風が強いことで有名な場所柄なのです)…。

 

そう考えると、前日まで雨で、当日はからりと晴れたこの日は絶好のロケット日和だったわけです。

 

実際のロケット打ち上げも、ちょっとしたことで延期になったりしていますが、本当に些細なことが大きな影響となるのでしょうね。

 

来週末はDGも家にいそうなので、天気がよければ一緒に家でささやかに50周年を祝いたいと思います。

 

【おまけ】

一緒に行った友人が、打ち上げ直前にiPhoneで流したエルトン・ジョンのロケットマン。爆笑

気持ちはわかるけど…。グラサン