数年振りにオペラのチケットを買いました。

リゴレット。

大好きなヴェルディのオペラの一作品です。

ヴェルディのオペラだけあって音楽が美しい。聞きなじんだ曲が何曲も入っているので、初心者にも入りやすいと思います。

これはお馴染み。


これもよく聞くかな?



これは…私は好きだけどどうだろう?有名どころではないのかな。


DGは今回はパス。

彼は悲劇ものはダメなんですよね。オペラ自体も私に付き合って観るくらいなので、説得は出来ず。

さてリゴレット。
ヴェルディお得意のセルフエスティーム(自己肯定感)が低く卑屈になった男が破滅していく話です。

リゴレットがちょっと違うのは、醜く人を笑い者のにして恨みをかい、ひどい目にあった時に同情されるどころか、いい気味だとそっぽを向かれ、もがいてなんとかしようとして最悪の結果を生むという…。

救いはない話ではあります。

自分で招いたといえばそうですが…でも救えない。

男前でモテて、ひどい人間だけどお金と地位があって誰も止められない…そういう男が最後には鼻歌を歌いながら去っていく、しかも背後のドラマは全く知らないまま…というのも泣けます。

最愛の娘が攫われ、公爵の慰めものになるように献上されたと知ったリゴレットが怒り狂いながらも、それでも周りに慈悲をこうシーン、心がよじれるような気持ちになりますが、彼自身が周りを全て軽蔑しながら憎みながら、でも実は自分を一番憎んでいるであろう歌。さすがヴェルディです。

2分50秒くらいから。


普通のあらすじはこちらのサイト(Musica Classica)が詳しく紹介しています。

4月10日水曜日のチケット。

楽しみすぎてハイテンションでおかしくなってます。爆笑

良い公演だと良いな。