カルガリーにはBrown Bagging for Calgary's Kids (BB4CK)という団体があります。
Brown Bagというのは子どもたちがランチを入れて持っていく茶色の紙袋の事で、持ち込みランチの事を指します。
元はこの団体、路上で暮らす子どもたちに手作りランチを届けていました。お腹を空かせた子どもたちをサポートしたい、そんな団体だったのです。
ところが、しばらくして悲しい事実に気づくことになりました。
子どもたちが学校に行くか、それとも行かずに路上で過ごす事で食べ物にありつく事を選ぶかという選択肢の間で迷っている、という事実でした。
実際に食べ物を得るために学校に行かなくなっていた子どもたちが居たそうで…。
それはこの団体が目指していた事じゃない!
そんな理由から、ランチは学校に届けられることになったのです。学校で職員がサポートを受ける条件に当てはまる子ども(親の収入も条件の一つですが、他の事情なども考慮されるそうです)にコンタクトして注文をとり、それが団体に伝えられます。
団体は注文に応じた数のランチ(サンドイッチ、野菜や果物が中心のスナック、ベーキングなどの手作りおやつ)を準備し、学校に届けます。
学校は届いたランチをサポートが必要な子どもたちに配る…そんな感じです。
政府からの援助金を一切受けない、地元の企業や個人からの募金やサポートで成り立っている団体で、現在は市内の4200人の子どもたちが団体のサポートをなんらかの形で受けているそうです。
私が今回参加したのは朝7:30から正午までのランチの準備要員。
サンドイッチを作ってパッキングし、野菜や果物のスナックを小袋につめ、クッキーを焼く…。
そうなんです。全てが手作り。健康的な食事、という事も大切にしているとの事で、出来るだけ新鮮なランチを届けたいといって、朝から作業を始めるそうです。
今朝私たちが準備したのは1600ちょっとのサンドイッチとスナックでした。
これは別のグループの様子ですが、まあこんな感じで午前中を過ごしました。
楽しかったです。
このボランティア、とても人気らしくて、今回うちの会社のある人がコーディネートしたのですが2017年に申し込んで、一番早く取れた団体ボランティア枠(10人で1グループ)のが今(2019年2月)だったとか!
団体を(というか子どもたちを)サポートしたいと思う人がこんなにいるというのは嬉しい事ですね。
また機会があれば参加したいです。