「そろそろ日本に行く?前回の訪問(祖母の葬式)から3年くらいたってるのでは?」
と、DGが言い出したのは昨年秋にナッシュビルのバイク旅行から戻ってから少したってからでした。
バケーションから戻ってきて、もう次のバケーションの計画?
とは思ったものの、次のバケーションのプランがあれば仕事も頑張れるというもので…。
翌年に持ち越しそうな有休もあるし(うちの部署は有休の持ち越しを極端に嫌うので、毎月のようにボスにバケーションのプランを聞かれる状態でした)、大きなプロジェクトが一段落することだし(この時は年明けに問題だらけのプログラムが与えられるとは思ってもみなかった)、時期的にも良いかもしれない。
DGが急に日本行きを言い出したのは、たぶん私が久しぶりの両親とのスカイプで、父の痩せぶりにショックを受けていたからだと思います。
父は糖尿があって、インシュリンは打っていたいのですが、病院で処方された薬と食事療法を併用している状態。
5年ほど前にはカルガリーにも来たがっていて旅行積立をしていたのに、母の膝の手術(人工関節)をした後(2年くらい前)にはすでに元気と気力が低下していて、遠出を嫌うようになっていたのでした。
両親が去年の夏にカルガリーに来るというプランも「やっぱりきついからできない」とキャンセルになり、今年の夏もこれそうにないといわれて凹んでいました。
そしてスカイプで見た父の痩せっぷり。
本人は「健康のためにはもう少し痩せた方がいいのだ」というのですが、急に痩せた姿を見ると心配になりました。
そうして凹んでいる私を見て、DGは日本行きを思いついたようでした。
「ただし…今回の日本行きには長男を連れいていきたい」というのが条件でした。
長男くんは仕事を始めて1年半。昨年秋に一人暮らしを始めてがんばっています。
今まで一度も北米から出たことがないし、アニメやゲームが好きな彼は日本にも興味があるという。
もちろん異論はありません。
「次男に予定がなければ次男も…」と言われた時には正直「3人の通訳兼ツアコンになるのはきついなぁ」とは思いましたが、結局は次男くんは来ないことになりました。
飛行機はDGが予約。日本でのスケジュールは基本的には私が決めることに。
会社でボスに日本行き(2-3週間の休暇)を報告すると、ボスは大喜び。
過去2年ほど休暇を繰り越し続けていたので困っていたらしい(なぜ困る?)。
「で…残りはどうやって消化するつもり?」と聞かれた。
「年末に消化します。今回は繰越は無し、の予定で…」と言うと、ますます嬉しそうでした。
…心配するところがそこ、というのは違和感ですが…まあ、そんなものか。
同僚2人が私がいない間のバックアップになってくれることも決まり、会社の方は準備万端。
バゲーラをどうするかは暫らくもめました。
私はナッシュビル旅行の時にお世話になったSさんに毎日様子を見に来てもらうようにお願いしたくて、
DGは友人が友人宅で預かってくれる、というのを試してみたかった模様。
DGの友人は犬を飼っているのですが、数年前までは猫も一緒に買っていました。大変な猫好きで、うちのバゲーラの事も好いてくれています。
一度、飼い犬を連れて遊びに来た時も、バゲーラは距離を取りながらも犬がいるところでくつろいでいるようでした。
でも…猫は縄張りの我が家から離すとストレスがたまるだろうなぁ…という点が心配。
その問題は出発直前に意外な方法で解決しました。
例の車上荒らし事件です。
この件の後でアラームシステムを導入しましたが、毎日誰かが家に来てチェックをしてくれる、という事に魅力を感じたらしいDGが「Sさんにお願いしよう」と言い出して、思いがけずに私の希望が通ったのでした。
車上荒らし事件は災難でしたし、損失も40-50万円ほども出ましたが、バゲーラ的にはよかったのかなぁ。
へんな感じでした。