引き続きの思い出話。このシリーズはタイトルに◆がついています。
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話はさかのぼりますが…2015年のクリスマスの話。
2015年のクリスマスの日はとても寒かったです。
久しぶりにクリスマスの日に家にいたDG。珍しく「散歩に行きたい?」と聞いてきてくれました。
お散歩は大好きだけど、冬にDGが散歩に付き合ってくれることなんて滅多にないので「クリスマスマジックなのかな?」と驚きつつも、ダウンタウンのPrince's Island Parkに行くことにしました。
寒かったけれども、ひさしぶりに2人で散歩できるのが嬉しくて、テンションが上がる中をふたりでゆっくりと川沿いを歩きました。
公園の中を歩いているときに、ふと、DGが膝をついてかがみこみました。
具合が悪いのかとびっくりして近づいて、「大丈夫?具合が悪いの?」と話しかけたところで…。
DGが私の手を取りました。
これは真剣に具合が悪いに違いないと焦ったときに…。
指輪を差し出されたのでした。
具合が悪くてしゃがみこんだのではなくて、結婚の申し込みのために膝をついていたのでした。
あまりにも驚いてプチパニック状態。
指輪を受け取って指にはめて再び歩き出しました。
寒かったので2人でティム・ホートン(ドーナツショップ)に入って、コーヒーを注文。
コーヒーで体を温めつつも、まだボーっとして指輪を眺めていました。
「まだ、返事を聞いていなんだけど」とDGに言われて初めて、パニックのあまり返事もしないままに指輪をDGから奪い取っていたのだということに気づいたのでした。
何という失態。
ごめんね、DG。
私たちは2人ともバツイチだし、カナダは結婚はしてなくても結婚したカップルと同じような権利を得ることができるコモンロー・リレーションシップというものがあるので、正式な結婚はしないでおこう…というのが2人の立場でした。
けれども、この少し前に市民権をとって日本の国籍を失ったことで、DGが私の覚悟(覚悟だったのかな?よくわかりません)に対して、自分も何かしないといけない、と思ったようです。
とりあえず、法律上はコモンローで結婚と変わらぬ関係ではあるので、実際の結婚が必要なのかどうかは微妙なところです。
そんなわけで、実際に結婚するかどうかはわかりませんが…指輪をくれた彼の気持ちがとてもうれしかったです。
何よりも両親には嬉しいことだったようです。
少しは親孝行ができているのでしょうか…。
友人たちも納得なのですが、プロポーズをクリスマスの日にするあたりがDGのロマンチックなところです。