引き続きの思い出話。このシリーズはタイトルに◆がついています。
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リアルターさん購入の意思を伝えたところ、早速、資料を前に作戦を練りました。
資料というのはリアルターさんが作ってきてくれた、近辺で最近売買された家の中で、今回の家に近い物件の価格を比較した表でした。
これはいくらでオファーを出すかを考えるときに良い参考になりました。
また、リアルターさんの目で見た問題点から、さらに値引きの可能性を出してくれました。たとえば、この家の場合は屋根が一度も葺き替えたことがなかったようで、寿命まであと2-3年ではないかとのことでした。屋根をふき替えるのに、この家の場合だったら100万円くらいかかるだろうとのことで、リスティングの価格から150万円を引いてオファーを出してみよう、ということに。
そのまま売り手のリアルターさんに連絡をしてくれましたが、まぁ交渉が上手なこと。
実際に一般のサイトにも出始めたところだったのですが、そんなに日数が経っていない物件だったので交渉が難しいかと思ったのですが、さすがに経験あるリアルターは違うなぁというような交渉術。
最終的には本来考えていたリスティング価格よりも100万円安い価格で交渉が成立しました。
これですぐに購入にはなりません。とりあえず、条件付きの契約書にサインすることになります。
条件は(1)住宅ローンが確実に降りること、(2)家のインスペクションをすること、でした。
条件をクリアするのに1カ月という期限をつけ、それまでの間にこちらでローンとインスペクションを手配していきます。
ローンは最終的にサインするまでに2週間くらいかかりました。書類を集めたり、審査をしたり、そこから利子の交渉など…結構なストレスにはなりました。
インスペクションは同時期に家を購入した同僚が利用してオススメしてくれた人にお願いしました。インスペクションには6万円くらいかかりました($550)。大きな買い物なので、こういう出費はケチらない方がいいと思います。
実際にインスペクターさんからのアドバイスで、至急直さなければいけないところ、しばらく待ってもいいところなど、購入後のメンテナンスについてのアイディアも得ることができましたし、基本的に問題がない、というお墨付きをいただけたのは大きな安心になりました。
次は契約書のための弁護士さん探し。
こちらも前年度に家を購入した友人が使ってオススメだった人を紹介してもらいました。
弁護士さんに契約書を見てもらい、受け入れるところ、受け入れないところなどのアドバイスをいただき、契約書の法律用語をかみ砕いて説明してもらって、自分がどんな契約書にサインしているのかを事前に理解できたのは良かったです。
追記ですが、この弁護士さんがとても良かったので、DGの仕事関係の弁護士契約もさせていただきました。
頭金を小切手で弁護士さんに託し、銀行のローンと合わせて売り主に支払い完了。
こういう手続きの合間に、現在の大家さんに連絡。そして引っ越しの手配。
怒涛のように過ぎていった1カ月でした。
3月の私の誕生日に家の鍵を受け取り、そのままホームセンターにペンキを買いに行き、気になっていた2つの部屋の壁を塗りなおしました。
引っ越しはその1週間後。
こうしてカナダに来て9年目にしてホームオーナーになったのでした。
色んな人にかかわって、色んな人たちに助けられました。
良い出会いもたくさんあって、本当にラッキーだったと思います。
内覧2件目で決まったのと、思ったのよりも早く家を購入することになったのは我ながら驚きましたが…そして、3月に家を購入して3か月後に、数日前に書かせていただいた最初のレイオフがあったのでした。
ドラマがたくさんあった2016年でした。