コロラド州デンバーはロッキー山脈の麓にある都市です。
州としてはマリファナが合法化されていることでも知られているかも知れませんが、ロッキー山脈の麓と言うことで登山やスキーをする人にもポピュラーです。
コロラド・ロッキーズが地元の野球チーム。
到着した日にナイターの試合があることを知って野球好きのDGと私は皆を誘って野球観戦に行きました。
試合開始は夕方6時くらい。デンバーに到着したのは4時くらいでした。
当初の予定は球場近くに宿をとって、シャワーを浴びた後で球場へ向かう…というものでしたが、市内のホテルがとても高かったので(一泊2万円以上)、市内から離れた郊外に宿をとることにしました。
デンバー市内は雰囲気も悪くて(治安が悪そう)、バイクを外に駐車するのも夜遅くに歩いてホテルに戻るのも嫌だなぁ…と南夫人と話していたくらいなので、郊外に宿をとるのは大賛成でした。
雰囲気としてはバンクーバーのダウンタウンにありそうな感じ。マリファナを使用したのか、ぼんやりと道にたむろするホームレスか何なのかわからない人たちが多く見られました。
滞在したのは球場から車で30分くらいの場所にあるホテル。今回の旅行中で一番高い(一泊1万5千円くらい)でしたが、ダウンタウン内だともっと出してもお値段ほどのクオリティは望めないと思うと、まあ妥協点かな…と。
球場まで遠かったので、速攻でシャワーを浴びて球場に向かいます。
日中は暑かったのですが(タンクトップで充分)、夜になると寒くなるだろうと思ったので、長袖のシャツとフリースのジャケットを持っていきました(正解でした)。
誤算はドームではなくて野外だったので、日が沈むまでの間は暑さと眩しさでつらかったこと。ナイターでも始まりが早い場合はサングラスが必要でした。
試合は大勝(16-0)。差がつきすぎて最後の方は退屈になるほどでした(客も7回裏の歌が終わったあたりから帰り始めていました)。
とはいえ、負け試合よりは楽しいですね(翌日は負け試合だったようです)。ホームラン、満塁ホームラン、乱闘…いろんなことが詰まった試合で、プロ野球の試合観戦は初めてだという南夫妻は楽しんだようです。
私は定番ですがホットドッグとビールをいただきました。これは天気の良い日の外の球場でいただくのは最高ですね。1塁側のファールボールのポールのすぐそばだったので、1塁に向かって走る選手が自分の方に向かって走ってくるようで、ちょっと盛り上がりました。
翌日はMount Evans(マウント・エヴァンス)に行きました。
ここは北米で一番標高が高い舗装道路が通る山です(標高14,271フィート/4350 m)。残念ながら行った当日は雪も降り始めており、山頂への道は封鎖。それでも標高12,836フィート(3912m)のサミット湖(Summit Lake)までは行くことができました。
これはサミット湖の駐車場にて。写真の中の白い点は雪です。寒かったこともあって、ここではだれ一人バイクを降りずに記念撮影のみ。
雪がちらついていたので寒かったのですが、景色は美しく、さすがに高い標高に位置するだけあって、ハードな登山をして初めて見ることができるような景色が車・バイクで難なく行くことができる場所で見られたというのは感動でした。
湖からちょっとだけ下山したところに展望スポットがあったので止まってみました。
(景色を見ようと駆け出す私)
しかし高山に慣れていない(というか…カルガリーも標高は高いし、バンフやレイク・ルイーズもおなじロッキー山脈だし…と甘くみていた。カルガリーも、私が普段行く範囲のカナディアンロッキーも10,000フィートを超えることはないのに)私は、危機感もなく、バイクを降りたところで歩き回り、岩によじ登り…としていました。
(上まで登ろうとする姿をとらえられた私)
バイクから降りたときに、ちょっとクラクラするし頭痛があるけど…寒いし風邪を引いたかな?くらいには思っていたのですね。
それが一気に悪化。
眩暈はするし、自分の心臓の鼓動が聞こえるかというような動悸がし始めました。動悸が激しすぎて、漫画のように心臓が胸から飛び出しているんじゃないかと思うほど(冗談じゃなくて)。そういえばお腹も痛いし、息がしづらくて深呼吸ができずに浅い呼吸しかできない。
DGに「目が回って倒れそう…。鼓動が早くて息もできない」と訴えましたが、そのときには割と限界でした。
軽い高山病だったようです。
標高10,000フィートを超える高山ではありうるということで、とくにマウント・エヴァンスは車で一気に登るので体を慣らす時間がない。南氏曰く、彼も頭が痛くてぼんやりしていたので、ゆっくり動いていたとのことで…南夫人は他にも「気分が悪い…」といいつつ、車の中に倒れ込む人を見たようです。
怖いですね。私は何とかヘルメットを装着したところで動けなくなったので、DGに抱えられるようにしてバイクに載せられて下山。
面白いことに標高10,000フィートを切るところまで降りたところで症状が一気に改善しました。
それでも疲れが激しかったので、その日は早々に休ませていただきました。
高山に出向くときにはちゃんと準備して、意識して、行動に気を付けないといけないなぁ、と思った次第です。
まさか引きこもりの気がある私が高山病に縁がある場所に行くなんて考えもしなかったのが敗因でした。
それでも「次回は夏に来て、山頂まで行きたいな」と思う私は懲りてないですね。