引き続き思い出話です。このシリーズはタイトルに◆がついています。

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前回の記事にも触れましたが、私は大学の専攻を変えるのはアリだと思っています。


ただし条件があって、それが考えた上でベストな選択だと思う時、ということです。


と、先に書くと言い訳っぽいかなぁ。


私も専攻を途中で変えたクチです。



最初はアカウンティングに興味を持って、当時のCGA(certified general accountant)を目指そうとした時もありました。私の性格的にルールに従って作業を進める一般会計があっているように思ったからです。



その後、実はアカウンティングに限らない、ビジネス一般のアナリストのような、分析をしてレポートを作る仕事に興味が湧いて来ました。



しかし途中で専攻を変えるなんてどうなの?という気持ちもありました。


アカウンティングの方が取らなければいけない単位も多いこともあって、「逃げ」なんじゃないかな、と自分を信用できない気持ちもあったからです。


そんな時期、2011年3月に東北にて大地震がおこりました。


普段は日本のニュースはカナダの放送を通してしか入ってこないのですが、この時期は日本の放送がケーブルテレビの会社の好意にて無料で開放されたので、家にいる時にはボンヤリとNHKの放送を見ていました。


遠くにいて何もできない無力感と、画面から流れる絶望的なニュースで、一種の鬱状態になっていたと思います。


カルガリー大学のwomen's resource centreなどで、日本を支援するために折り鶴を折るプロジェクトがあり、参加しました。募金もしました。


それでもなんの助けにもなれていない自分の罪悪感に押しつぶされそうでした。


勉強をしていても上の空。


とてもじゃないけれども勉強も続けられない感じで、とうとう大学のカウンセリングを受けました。



インターナショナルの部署とも相談をして、このセメスターは2科目だけを取ることに。



そのセメスター中に取っていた3科目のうち、一番難しくて負担が大きかったクラス(監査学)からドロップアウトしました。



監査学はアカウンティング専攻の必修科目で、これからドロップアウトした事で先の迷いも推し進めて考えるきっかけになりました。



ただし、実際に精神的に落ち着いて、しっかりと将来のキャリアプランを立てられるようになった一年後(2012年)に行動に移したのですが…。



2012年、プロジェクトアシスタントとしての1年間のインターンシップが決まりました。



明らかにアカウンティングとは関係のない(知識としては後々に役にはたちましたが)道へ進もうとしていたこともあり、アカウンティングからジェネラルマネジメントへと専攻を変更。



アカウンティングだとあと2年間はかかりそうだった卒業までの単位が1年でとれる(インターンシップ終了と同時に卒業できる)という事になりました。



自分の選択が自分の責任と意志からくるものであって、何かあっても「あの時の状況ではこの選択が自分に取れるベストの道だった」と言える自信はあります。



後から気づいたのですが、このタイミングでインターンシップが取れて卒業が半年伸びた(ジェネラルに変えたので、インターンシップが無ければ少しだけ早く卒業ができていました)おかげで、移民(permanent residence)のビザが下りてから卒業をすることができました。


そのお陰でインターンシップ後の就職活動も出来、オイル価格の暴落で景気が悪くなる前に正社員としての就職できたので、これまたタイミングが良い感じで全てが流れていたのでした。


つくづく、自分は守られていて(特に仕事関係は)運が強いなあと思うのです。


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