引き続き思い出話です。このシリーズはタイトルに◆がついています。

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今日は私が通っていたボウ・バレー・カレッジについて。

 

当時のBow Valley College(ボウ・バレー・カレッジ:以下BVC)はダウンタウンの6番アベニューにありました。いまでも同じ場所にありますが、私が通っていたの6番通りの建物は北棟(North Building)となり、新しい南棟(South Building)がCトレインの駅に面する7番アベニューにできてさらに便利になったと思います。

 

南棟と北棟はプラス15でつながっています。ダウンタウンにあるので、私のように運転をしないものにとっては交通の便はよくてありがたいです。

 

すぐ近くに公立図書館もあって、当時はプラス15でつながっていて本当に便利でした。

 

このブログにも何度かでてきている+15はダウンタウン内の色々なビルをつないでいて、外に出ることなくビルを行き来できるという、寒くて長い冬があるカルガリーが誇る(?)素晴らしいシステムだと今でも思うのです。

 

さて、私は6~8月まではAICプログラムと言うインターナショナル学生のための準備コース、そして8月からはビジネス関連のコースでの1つであるオフィス・アドミニストレーションというオフィス事務業務を学ぶプログラム(8ヶ月コース)をとっていました。

 

BVCには他にも看護師資格の習得のためのヘルスケア、幼児教育資格をとるためのヒューマン・サービス、高校卒業資格のためのアップ・グレーディング、そして一般英語を学ぶためのESLプログラムなどがあります。キャンパスはダウンタウンだけではなくてNE(ノース・イースト)地区のマルボロとフランクリンに各1つずつ、他にもいくつかあると思うのですが…実はよくわかりません。ごめんなさい。

 

私が通っていた当時はCトレインの駅も改修前だったので、現在と違ってオリンピックプラザの駅が最寄り駅でした。いまはオリンピックプラザの駅がなくなってシティーホール(市庁舎)駅になっていると思います。場所はほぼ同じです。

 

当時のオリンピック・プラザ駅の目の前にあるのがRMPキャンパス(ESLクラスとインターナショナルの事務所がありました。いまでもあるのかしら?)でした。メインキャンパスはそこから1ブロックのところにあります。

 

写真は通学時間に撮影したBVCのメインキャンパス。

 

当時は学校が改修工事中で、本当に通れるのか心配になるような入り口を通って中に入っていました。

 

建物内も窓がない階があったり(勿論、窓がなくても危険がないようにベニヤ板で廊下が仕切られていましたが、場所によっては隙間風でかなり寒かったです)、授業中に工事の音が響くことも日常。

 

AICプログラムと言うIELTS対策のプログラムを受けていた際には工事の音が気になって、リスニングの模擬テストに集中できないこともあったりしましたが、本科に写ってからは集中が必要な授業がないために(私は)気になりませんでした。

 

むしろ気になったのは工事の振動でした。振動があると地震が来たのかとドキリとしていました。多くの学生が騒音に対して苦情を言ったいたので、気になるポイントって人それぞれだなぁと思いました。

 

悲しいのは戦時国からの難民の子たちでした。人によっては振動や騒音が戦争を思い出させるらしくて、パニックになる生徒もいたそうです。

 

わたしの在校中には工事は終わらかったので、私の在校中はずっとこの環境でした。のちにきれいになったキャンパスに、別の学校の生徒として戻ってくることになるのですが、それはまた別の話。こちらは完成予想図。

 

さて、クラスについて。

 

AIC(準備コース)との違いはクラスの国籍構成にもみられました。

アジア人ばかりだったAICと比べて、現在は生徒の半数がカナダ人。残りはフランス、アフリカ、インド、パキスタン、バングラディッシュ、中国からの移民。日本人は私一人でした。

インターナショナルの生徒(移民でも市民でもないので授業料は倍)は私と中国人学生リタの2人のみ。ESLではないために間違った英語を直してくれる場がなく、「英語」の勉強もないので言葉で苦労することが多かったです。

 

 

英語を使わない授業(タイピング、コンピューター、ファイリング等)では成績も良いし強気になっていましたが、ビジネスコミュニケーションのクラスは苦しみつつもなんとかついていっているという状況でした。

 

苦しんでいるのは移民や留学生の私たちだけかと思いきや…文法を習っているときなどはカナダ人よりも移民やインターナショナルの学生の方が成績が良かったりしました。

 

そういう目で見てみると、カナダ人が書いた文章でも無茶苦茶な英語が使われていることがあるのに気づきます。

 

AICプログラムやESLの授業で「テレビで道行く人へのインタービューなんかを見ていると、あなたたち(留学生)のほうがきれいな英語を使っていると感じることがある」とインストラクターが言っていたのはこのことだったのか?

 

高校でドロップアウトする人も多いし、荒んだ生活を送ったりF-word(ここでは表記できない悪い言葉)を多用する人も多いことを考えると、彼らは発音も良いし語彙も私に比べると圧倒的にある(当然)けれど、、文法の正確さやプロフェッショナルな物言いとなると、ひとえにネイティブか外国人か、では測れないものなのかもしれないな、と思いました。

 

授業は週24時間。月曜日と金曜日は午前中で、火曜日から木曜日は15時に終了でした。私は授業の後はいつも16時半か17時くらいまではLRS(Learning Resource Services:学習室)で勉強をしていました。もっと長くいたかったのですが、通学に1時間半かかる場所に住んでいたのと、ホストファミリーの方針で夕食は一緒にとる事になっているため18時までには帰らなければならないという制約がありました。

 

 

放課後の1時間半から2時間という短い自家だったので、殆どは課題をするだけで終わってしまって、英語の勉強にまでは手がでませんでした。これが不満になって、のちにもう少し近い場所に引っ越すことになります。

 

LRSは図書館のようなものなのですが、本はほとんどなくて、代わりにコンピューターと勉強用テーブルがあります。当時はプリンタの使用が無料だったのですが、のちに有料になりました。プリンタが無料だった当時でも、コピーは1枚当たり15セントでした。同じ建物内にあるStudent Association(学友会のようなもの。以下はSAと訳記する)では1枚5セントでコピーが出来るのを知ってからは、コピーのときにはそちらに行っていました。

SAについては次回の記事で。