引き続き思い出話です。このシリーズはタイトルに◆がついています。

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当時はカルガリーには、留学生に良く知られたカレッジが3つありました。実は他にもあるのですが(コロンビア・カレッジデブライ大学、等々)それは置いといて…。

 

その3つとは①私が入学したボウ・バレー・カレッジ、②Southern Alberta Institute of Technology、通常はSAIT(セイトと発音します)、そして③マウント・ロイヤル・カレッジです。

 

どうして「当時は」というかと申しますと、マウント・ロイヤル・カレッジはその後、大学に変わったからであります紛らわしいので以下は大学・カレッジの表記をせずにマウント・ロイヤルと呼びます。

 

ちなみにSAITもカレッジではありますが、会計額関係で学士の学位が取れるプログラムもあるようです(Bachelor of Applied Business Administration – Accounting)。

 

SAIT、マウント・ロイヤルのどちらのカレッジも生徒さんはカナダの高校を卒業した人たちが多く、英語の成績が良い移民や留学生もいますがカナダ人学生が多いイメージです(プログラムによってはESLの人たちの割合が多くなる可能性はあります)。

 

SAITもマウント・ロイヤルもアイエルツの点数が高くないといけなかった(確かビジネスのコースでも全ての分野で6以上だったような)ので、私のように英語の成績がアレな人には敷居が高い。この2つだったらカレッジ入学までにはもう少し時間がかかっていたと思います。

 

ボウ・バレー・カレッジはビジネスだとアイエルツは平均が6で最低が5.5以上とかなんとか…。

 

興味がある方はこちらのサイトを参照してください。カルガリーの各学校の英語の必要条項がわかります。

 

当然、英語の必要条件はプログラムによって必要条件が変わってきます。当然ながらヘルスケア関係は(人の命を預かるだけに)高得点が必要とされます。

 

あくまでも私の印象ですが、ビジネス系は条件は低い方ではないかと思います。

 

自分の英語のレベルと各学校の英語の必要条項などをみて、入学する学校を選ぶのもいいと思います。英語のレベルがしっかりしていて、カルガリーでも企業にも通じる(採用されやすい)名のあるカレッジに行きたい人にはSAITやマウント・ロイヤルはおすすめです。

 

マウント・ロイヤルは大学になりましたが、さすがに元はカレッジだっただけのことはあって「教える」ことも上手だと思います。

 

マウント・ロイヤルでも教えている、という先生にあったことがありましたが教え方は大学だけで教える(というか、大学は「学びたければ自分で学べ」というイメージです。偏見かな)先生よりも上手だったという印象があります。

 

 

私は自分のスタート地点が良くわからないのですが、準備コースに入るための入学テストはギリギリだった覚えがあるので、おそらくアイエルツ5.5あたりからスタートしたのではないかと思います。少なくともリスニングは…。

 

ここらで恥のかき捨て。私の英語力の推移を告白します。

 

カナダに来る3か月前(2007年1月)のTOEIC655

リスニングは430でしたがリーディングが225という極端さでした。

英語で映画を見るときに英語の字幕を追うことができずに、乏しいリスニングを駆使してなんとなく理解をする感じでした。これは日本人や韓国人のクラスメイトと比べてもちょっと違う感じです。大抵、日本人や韓国人は本で学ぶ受験英語、というのでしょうか。リーディングのほうが強いイメージがあります。

 

ESLを終えるころ、つまりカナダ生活2か月が過ぎたころ(2007年5月)のTOEIC750

リスニングは460リーディングが290。ちょっとだけ伸びていますが、リーディングの弱さが光っています。カレッジ入学もここがネックとなりそうでした。

 

カレッジ本科が始まる直前、つまり準備コースが終わったころ(2007年8月)のTOEIC865

リスニングは440(ちょっと落ちた?)で、リーディングが425。やっとリーディングがリスニングのレベルに追いつこうとしています。

 

がんばった、私…。

 

同じころのアイエルツ(アカデミック)の結果はこちら。アイエルツは実際にカレッジの本科入学の選考材料になったものです。

 

見難いですね。

左からリスニング6.5リーディング6.0ライティング6.0スピーキング6.0

そしてバンドスコアが6.0です。

 

 毎日ポッドキャストでBBCを聞いてイギリス英語に慣れたおかげでしょうか…リスニングだけ良いですね。

 

このときに頑張ったことが、この2年後にも生きてきます。その話は追い追いと…。

 

ちなみにこちらのサイトで各英語検定試験のレベルの比較ができます。

 

こうしてみると人づきあいが余りないままでしたが(スピーキングやリスニングをのばす余地が少ない)、必死の勉強のおかげでリーディングが伸びたのがわかります。

 

アイエルツの結果にも出ていますが、この段階では聞き取りが他に比べてよかったので、人が言ってることは何とか理解できるけれども、書いたり話したりが思うようにできない…ディベートに不利な感じでしょうか。

 

英語の必要条件を見たときに、6月の段階では他のカレッジに挑戦するレベルにはなかったのですが、ボウ・バレー・カレッジでの学びのおかげで(とても良いインストラクターにも恵まれました)、その後の道が開けたと思います。

 

ボウ・バレー・カレッジの良さは、移民やアップグレードといった勉強についていくのが大変な人たちを教える技術と根気、経済的理由や家庭の事情(アップグレードをとっている学生の中でも女子学生は子どもがいる人が多かったです)がある中でも頑張ってセカンドチャンスにかけたいと願う人たち、なんとか自分の人生を切り開きたいとがんばる人たちを応援しサポートする姿勢やプログラムがしっかりしていたことでしょう。

 

私の第二の人生はボウ・バレー・カレッジのおかげで何とか形になったと言ってもいいくらいに感謝しています。

 

試験勉強の良さは、結果がすぐに見える形で与えられるところでしょうか。

仕事や人生だと結果は見えないし、見えたとしてもずいぶん後になって気づく感じではないでしょうか。

 

40歳目前の私でしたが、勉強をしてがんばるだけ英語力が伸びていくのが点数で見えるのはうれしかったです。

 

確かに記憶力は若いころよりも落ちるし、初心者からのやり直し、的なところがあって不安になったり落ち込むこともありましたが、目標があって結果が定期的に見えるのは良かったです。

 

リワード(褒賞)が定期的に与えられるとがんばれる、というのはハムスターっぽいですね。

 

50歳を目前にした今でも、仕事と勉強とプライベートをバランスよく続けるのは精神衛生上にも良いような気がします。

 

私の個人的な経験ですが、誰かの参考になるのかな?

…参考になると嬉しいです。