引き続き思い出話です。このシリーズはタイトルに◆がついています。

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当初の予定(◆カルガリーかバンクーバーか)では4月から7月までカルガリーに滞在、そのあとバンクーバーに移動して米国秘書検定(CPS)の対策コースであるエグゼクティブ アシスタント サーフィティケートのコースをとる予定だった私。

 

ESLに通い始めて1か月半がたったころに気持ちが変わり始めていました。

 

ESLは…退屈だったのです。


英語がそんなにできるわけではなかったのですが、英語のための勉強というのはつらかった。


「語学」を語学として好きではなかったからではないからかと思うのです。

 

私にとって英語は道具。


道具についてのみ学び続けるよりも、実際にビジネスの勉強がしたくなっていました。

 

とはいえエグゼクティブ・アシスタント・サーフィティケートのコースは8月まで始まらないし、何か間を埋める別の学校かコースがないかを探し始めていました。

 

当時は自分で探す、という考えがなかった(そんな選択肢があるとは思いもしなかった)ので、現地の留学エージェントを訪ねました。

 

ホームスティ先を紹介してくれたエージェントAはいつも学生やワーホリの人たちがたくさんいて忙しそうで、カウンセラーとゆっくり話すことができませんでした。


ここのエージェントの強みがESLやワーホリの人のお手伝いにあったことも理由かもしれませんし、私程度の英語力で紹介できるビジネスの学校はない、ということだったのかもしれません。


客の年齢層がとても若かったのも私を尻込みさせていました。

 

結果的には相談がしづらい、いつも忙しそう、親身にはなってくれない…などと思い込むようになって、そんなときに誰かが「もうひとつ日系のエージェントがあるよ」と教えてくれたので、そちらに行ってみました。

 

エージェントBはいつも閑散としていて静かでした。職員は2人。


暇だったせいでしょうか、ゆっくりと話をすることができました。

 

どうやらワーホリやESLよりもカレッジや大学のコースの仲介のほうが得意なようで、行ったときにたまたま「6月からカレッジの本科への準備コースがあるけど挑戦してみる?」と紹介してくれたのでした。

 

ここでエージェントの事情をひとつ。

現地のエージェントが無料で利用できるのは、生徒がエージェントを通してコースに入った場合に学校からマージン(紹介料)が入るためです。

 

このためエージェントを変えるというのはなかなか難しいようで(商品が別の会社にうつるということですから)、私もエージェントBを通してカレッジに入ったことを知ったエージェントAの職員から呼び出されて質問をされました。

 

だれがどのエージェントから入ったのかがカレッジからエージェントに漏れるというのはプライバシーの侵害ではないか、ということでカレッジに苦情を入れたのはまた別の話。

 

しかしこのゴタゴタはちょっとしたストレスになりました。

 

このあと「エージェントを通さずに自分で学校に申し込みができる」ということを知った私は、以降のコース取得ではエージェントを通さない選択をしましたし、結果的には自分でするのが一番良い方法なのではないかと思うに至りました。

 

ただし短期留学や土地勘がないままに学校探しをする場合は最初にエージェントを利用するのは良い方法だと思うのです。

 

自分に合ったエージェントを探すのも大切だと思います。

 

結果的にはエージェントBを選んだ私ですが、エージェントAが悪かったわけではありません。今でもエージェント(組織)としてはAの方がまっとうだったし良い組織だと思うのです。


Bはその後に知ったところでは、倫理的にも(法的にも)どうかと思うような運営をしていたようですし、そのためか数年後には会社を閉じたようでした。

 

それでもタイミング(5月6月は夏休み前で繁盛しているエージェントは忙しくなる)も悪くてAからの必要なサポートを得ることができないと判断したわけですし、Bがカレッジや大学のコースに力を入れていたことで、私がその後に入ることになったカレッジのコースをタイミングよく(締め切り直前に)紹介してもらうことができました。

 

これがなかったら、今の私はなかったと思うので、その点ではBに感謝です。

 

次回はカレッジについて。