去年、家を購入してDGが最初にしたのはガレージよこのフェンスと取り除いて、トレーラーを入れるスペースを作ることでした。
それ以来、1年ほど、裏口にはゲートがない状態だったのです。
ゲートがないと防犯上も不安です。
DGが仕事でしばらく居ないとき、あるいは2人で旅行中などは心配はあったものの、うちは地域的に比較的安全な地域。そこまでの不安はありませんでした。
それよりも不便だったのはウサギの侵入を防ぐことができなかったことでしょうか。
あと、いつの間にか近所の犬が入り込んでいたり、バゲーラを外に出すときにはガレージの方に行かないように気を使ったり(まだゲートがないことには気づいていないようでした)。
去年の段階で某社に見積もりをお願いしたところ、2500ドルくらいと言われていました。家を買ったばかりで、予算が立てられなかったこともあり、プロジェクトは1年ほど延期になった次第。
さて、仕事でプロジェクトにかかわるときにも体験したことなのですが、プロジェクトが延期になった場合に起こりがちなこと。
社内でのスタンダードに変更があったり、プロジェクトにかかわるエンジニアに「ひらめき」がわいたりすることによる、デザインの変更。
このプロジェクトにも起こりました。
この一年で、インターネットやホームショー、友人たちとの会話から得た知識で、彼の中では「夢のゲート」が形になっていきました。
デザインを見せてもらった時に、ちょっと不安が…。
これは…高くつくぞ。
作業は自分と友人がするので(DIY)、材料費だけだから結果的にはそんなに変わらない、とは言われたのですが…。さてさてどうなるか。
3月くらいから材料を発注しはじめて、準備は着々と進んでいました。
まずは支柱になるヒマラヤスギ材を購入。それに取り付けるステンレス製の保護板も注文。
4月の天気が悪いときに、友人に手伝ってもらって、支柱に保護板をつける作業をしました。友人(写真右側の長袖の男性)は家具職人。木工のプロなので、木工作業に使う器械もたくさん持っています。今回も支柱に保護板をつけるための溝をつける道具をお借りしました。
写真左のTシャツの子はDGの長男くん。友人に使い方を習いながら作業をしてくれました。
ちなみに写真撮影はDG。息子のがんばりぶりがうれしいようです。パパですね。
つぎは支柱を立てるための穴掘り作業。支柱をしっかりと立てるために4-5フィート埋めたようです。
さて、アメリカ/カナダでは家庭での作業(庭木を植える作業を含めて)の前にはライン・ロケート(Line Locate)が義務付けられています。アメリカ/カナダ、両方でワン・コール(One Call)というサービスです。
Call Before You Dig (掘る前に電話して)、のスローガンで広報もされています。CMにもなっているので、アメリカやカナダに住んでいる人は見たことがあるかもしれません。
これは地下に埋められた電線、ガス管、水道管などのユーティリティの線(Line)の位置を確認(Locate)して、地面に線の位置をマーキングしてくれるというものです。
サービスは無料。
これがちゃんとされないと、間違ってガス管や電線を傷つけて大事故や一帯の停電を招くので、本当に大切です。
マーキングの色によってどんな線が通っているかがわかります。
アメリカでは違反者には罰則付きというちゃんとした法律になっている(はず)ですが、カナダでは残念ながら罰則などの規定は無し。存在を知らない人もいるのではないかと思われます。
さらにアメリカだど国の政策となっているので、国内共通の番号、811が使われています。覚えやすいですね。
カナダの場合は州ごとの管理になっているので(アメリカは国の政策)、州ごとに連絡する場所も違います。
覚えるのも大変なので、一般家庭でわざわざ調べて電話をかけてもらうのは大変だったと思うのですが最近はインターネットの普及でCall(電話)ではなくてClick Before You Dig(掘る前にはクリックして!)ということで、オンラインでの申し込みができるようになったので、だいぶん手軽になったと思います。
アルバータの場合はAlberta One Call です。
ライン・ロケートは2週間の期限つきなので、作業の3-4日前に申し込みをして(作業予定日を伝えることを忘れずに)、チケット(ライン・ロケートの図面)をもらってから2週間以内に作業を終えることが大切です。作業が期限以内にできない場合は、再度アルバータ・ワン・コールに連絡が必要です。
自分だけではなくて、地域みんなの安全がかかっています。
Click Before You Dig 、くれぐれもお願いします。
DGもライン・ロケートのチケットをもらい、無事に作業は完成。
この辺りは硬い粘土質な上に握りこぶし大の石がゴロゴロと埋まっているため、掘るのは本当に大変だったようです。
ほぼ一日がかりでの掘削作業の上でやっと支柱を立て、コンクリートを流し込んで、あとは2日以上待ってコンクリートが固まるのを待ちます。
続きは5月の3連休の時にすることになりました。
いよいよ大詰めです。