昨日の続きのコーヒー話です。
あるとき、エドモントン市から南に30分くらいのところに住んでいるDGの友人の家を訪ねました。友人一家はコスタリカ旅行から戻ったばかり。コーヒー好きのDGの友人はコスタリカで見つけたという木製のコーヒーメーカーを見せてくれました。
写真を撮り忘れたので、ネットで見つけた見たような感じのものを載せます。
(写真はこちらのサイトから:http://www.costaricacongo.com/product/415.aspx)
コスタリカではこういった感じのネルドリップコーヒーがポピュラーなようです。友人が買ってきたのはお土産用なので、もっと現地のアートをあしらった凝った作りではありましたが、要はネルドリップコーヒーのスタンドですね。
これを見て、父のコーヒーを思い出しました。父は手挽きのミルで豆をひいた後は、ネルドリップでコーヒーを入れてくれていました。ただ、このような便利なスタンドはなかったので、金玉救いのような丸い輪の部分にネルを取り付けて、手で支える感じでしたので「めんどくさそう」な感じが強かったです。
父は「ネルドリップで淹れるコーヒーが一番おいしいんだ」と言っていたのですが、自分でするには上級者向け過ぎるとしり込みしたわけです。
しかし、コスタリカのスタンドを見ていると、ネルドリップコーヒーが身近なものに感じられてきました。
再びネットで検索。ミルを買ったのと同じ会社が出しているネルドリップのポットを発見。4千円ちょっとの値段でした。
さて、4320円を高いとみるか、安いとみるか…。
私は高いと思ってしまったのです。買う勇気がわかないまま一年が過ぎました。
そうこうするうちに、2-3週間前くらいに8年くらい使い続けていたコーヒーメーカーが壊れました。それでもまだネルドリップのポットを買う決心がつかないまま、壊れたコーヒーメーカーをだましだまし、使い続けて2週間が過ぎ、DGや長男くんから呆れられていました。
「つぎの週末にはコーヒーメーカーを買いに行こう」とDGが言っていたとき、日本の友人から小包が届きました。なんと!憧れのハリオのネルドリップポットではありませんか!
なんというタイミング!
この友人にはハリオのミルを買ったことは話していたのですが、ネルドリップポットは贅沢な気がして買えない、という話を半年前くらいにしてたのですが、すっかり忘れていました。友人によると、「引っ越し祝いのはずだったんだけど一年遅れになってしまった」との事だったのですが…タイミング的にはあり得ないくらいに良かったです。
さっそくネルの準備から。新しいネルは糊などがついているので、それを落とすためにもコーヒーで15-20分ほど煮込みます。
ちなみに、保存は水洗い(洗剤は使わないこと。変な味や匂いがつきます)して、乾燥しないように水につけて(乾燥するとコーヒーの味が悪くなるそうです)、冷蔵庫で保存します。私はミニタッパーに入れて保存しています。
この友人、同じくハリオのネルドリップ用のケトルまでつけてくれたのです。ドリップはゆっくりとお湯を注ぐのが大切なので、細い口のケトルがあると良いのです。さすがコーヒー好きの友。わかってらっしゃる!
お湯が沸く間に豆を挽きます。ネルドリップ用に粗挽きに調節しなおしました。
豆を入れて
ポットに設置。ああ…このポット、可愛い…♡
豆を蒸らすようにゆっくりとお湯を注ぎます。父がよく、「泡をつぶさないように優しく、ゆっくりと」と言っていたのを思い出します。
淹れ方が違うだけで、ポットの見た目がかわいいというだけで美味しそうに見えるのは私だけでしょうか。
コーヒー入りました!これでいつものコーヒーマグ一杯分くらい(12~14oz?)。
時間はかかるけれども、贅沢な時間と美味しいコーヒーを楽しむことができます。
欲しいと思ってから半年以上がたっていましたが、待った甲斐がありました。
良い友人をもって幸せです。
父の淹れてくれていたコーヒーほどのおいしさはないけれども(人に淹れてもらったコーヒーって美味しいです)、私の最近のお気に入りです。
そんなにコーヒーにこだわりがあるという方ではないのですが…昨日と今日の記事を見るとDGが私の様子を見て無言になったのも腑に落ちます。あれは呆れていたのね…。
コスタリカのウッドスタンドも気になる~のですが、それはまたいづれ機会と縁があれば、といったところでしょうか(懲りないね)。










