どれくらいの人が80年代公開の映画「キャノンボール」を覚えているだろう?

私にとっては青春時代に見たコメディ映画ですが…。


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¥1,543
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その名を受け継ぐラリーがカナダにあります(キャノンボール・ランのホームページ)。

春(6月)と秋(9月)の2回あるそうですが、私たちは今回初めて秋のイベントに参加してきました。
コースはいろいろあって、最初に参加する州を選び、500kmと1000kmのどちらかを選択。そして参加申し込みをして準備はOK.

私たちが今回参加したのはアルバータ州南部の1000kmコース でした。



チェックポイント(参加しているディーラーシップ)がいくつかあり、そのうちの1か所をスタート地点として9月17日の朝9時までに現地集合。チェックインします。
そこからチェックポイントを回りながら、各チェックポイントでお店の名刺をもらい、最後はチェックインした最初のお店に戻ってきてチェックアウト。

500kmのコースは9月17日の朝9時スタート。500kmのコースを8時間以内で走り切ること。
私たちが参加した1000kmのコースは同じく9月17日の朝スタートで32時間後の18日夕方5時までに走り切ること、というのがルールであります。

私たちはカルガリーのハーレーダビッドソンを出発地点に選択。仲間2台のバイクと共に8時半にハーレーのお店をスタートしました。
そこから南下。

オコトクス町の サイクル・ワークス・フットヒルズ(Cycle Works Foothills)
レスブリッジ市の ブティック・オブ・レザー(Boutique of Leathers)
同じくレスブリッジ市の レスブリッジ・トラック・タウン(Lethbridge Truck Town)
ブルックスのオールシーズン・サイクル(All Seasons Cycle)
ドラムヘラーの南のローズデールの町にある トップ・ロッカー・ギアー(Top Rocker Gear)
ステトラーの町にある ステトラー・ボード・オブ・トレード(Stettler Board of Trade)
キャムローズの町の ハウス・オブ・サンダー(House Of Thunder)
レッド・ディア市の ブティック・オブ・レザー(Boutique of Leathers)
同じくレッド・ディアにある タープル・ブラザース(Turple Bros Ltd)
そして最後は出発地点のカルガリーのハーレーのお店に戻ってきました。

当初の予定ではキャムローズあたりで宿泊…の予定だったはずなのですが、気づけば男性3人は土曜日中に終える予定でありました。

ドラムヘラーあたりで、「ああ、ここで宿泊すればビールを飲んで夜はゆっくりお風呂に入れる…」と思っていたのですが…

(お風呂好きなのですが普段はお湯を使い切ってしまうことを考えてシャワーだけで済ませることが多いのですが、ホテルに泊まった時は思いっきり長風呂させてもらってます)

甘かった。
バイカー3人は「ちょっと飛ばせば店が閉まる間瀬にステトラーに付ける」
「キャムローズのディーラーの店員は知り合いだから今からテキストして名刺を店の外に出しておくように頼んでみる。それなら今日中にキャムローズまで行けるよ!」

などと話は進み…。
「ちょっとスピーディンぐ(スピード違反)してませんか?」の私の問いに
「スピード違反はちょっと強い言い方だなぁ。流れに乗ってる、といってほしいな」
「だって...流れって言ったって他に車が走ってなくてバイク3台だけなんだから流れを作っているのは我々自身では…?」

まあ、そんなこんなで12時間半をかけて、夜の9時半ごろにゴールのハーレーのお店に戻ってきましたよ。



距離的には疲れるほどではない、というのが慣れたバイク乗り3人の言い分。
確かに長距離走行はこれまでもあった。

しかし、今回きつかったのは強風。
カルガリーの市内を抜けてからすぐにレスブリッジまでの強風。もともとレスブリッジは風が強いことで知られる街ではありますが、あとで聞いたところによると、この日は時速80キロの強風を記録したとのこと。

風が強いとドライバーはバイクが流されないようにすること、バランスをとるために常に斜めの体制になること、そして後ろに乗っている私は時折ある横からの強風に対応するのにバイクにしがみつくこともあって…いやはや、疲れました。

風が西から東に向けて吹いていたこともあり、南に向けて走るとき、北上するときには横からの強風となり、もっとも疲れました。

ブルックスからステトラーまではそれでも時折は道によっては東に向けて走る形になったので追い風になることもあり、少し楽でした。

その後は向かい風。運転していた3人は疲れはしたものの、まだバランスがとりやすかったらしくて楽だったと言っていました。私は運転しているDGが大部分の風を遮ってくれたので楽でしたが、トラックが横を通り過ぎるときのタービュランスで驚かされることが何度かありました。

レッド・ディアからカルガリーまでは再び南下。横風が強くて最後にどっと疲れました。

翌日はもう何もする気が起きないほどの疲れ。

それでも「お疲れさま会」を兼ねて、9時にダウンタウン集合。

レッド・ダイナー にてブランチをしました。チェーン店ではなく、ちゃんとしたダイナーということもあって、雰囲気も良く、サーバーのサービスもよく、食事もおいしい、おすすめです。

しかし疲れた。
「えー、バイクで行くの?車にしようよー」と駄々をこねたのですが、当然ながら却下でありました。
まあ、バイクのイベントの打ち上げだからバイクで行くのが良いというのは確かですね。
いきましたともっ。バイクの後ろに乗って…。

月曜日も休みを取ったのですが、正解でした。

あすから再び仕事です。溜まっているメールをチェックするのが恐ろしい…。

また参加するか?と言われると微妙ですが…。

やはり観光をしながら、山道をいくツーリングが好きでありまして、距離と時間を稼ぐタイプの直線道路を延々と休憩は最低限にいく走りは…苦手です。

一度参加したのはよかったと思います。

バイク乗りの皆さん、噂によるとカナダ北部のコースは楽しいらしいですよ。
最後は唯一の観光っぽい写真で。


(ドラムヘラーは恐竜の町。いたるところに恐竜の像や、恐竜関係のものがあります)