残せますか? | SPRING FIELD

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石橋克彦(いしばしかつひこ)1944年神奈川県生まれ。 地震テクトニクス専攻。神戸大学教授。


そもそも日本列島に居る限り、地震と共存する文化というものを確立しなければならない。つまり、従来は自然と対決する文明で、それに対して最新技術でもってバックアップしようという考え方でしたけれども、自然の摂理に逆らわない文明というものを我々は作っていかなければならないと思います。要するに開発の論理、あるいは効率、集積、利便性の論理、それから東京一極集中、都市集中の論理、そういう物をやはり見直してですね、保全とか小規模、多極分散、安全と落ち着き、地方自立、国土の自然力と農村漁村の回復、といったようなことをキーワードにして、根本的な変革が必要であると、その地震災害を考えると、強く思います。全国の原子力発電所の原発震災のリスクというものをきちんと評価して、その危険度の高い物から順に段階的に縮小する、必然的に古い物から縮小されるということになると思いますので、そういうことを考えない限り、大変なことが起こって、まあ世界が一斉に救援に来て、同情してくれるでしょうけども、逆に世界中から厳しい非難を浴びるということにも成りかねないわけで、こういうことを急いでやることは日本の責務だろうと思います。(2005年の話しです)






放射能廃棄物    平井 憲夫



廃炉にするにしても、数十年の年月がかかるんだそうです


そんなものを遺産として残せますか?