タロットに出会った話。
私はある日、占いが好きな、四柱推命の鑑定を受けている女の子と出会いました。
その子は西洋占星術をよく学んでいるようで、四柱推命もある程度読めるという勉強が好きな子でした。
悩みながら、苦しみながら、一生懸命勉強して、よりよく生きるために知恵をつけている子でした。
私はその子と仲良くなるのに時間はかからず、すぐに打ち解けたと思います。
彼女は
タロットをはじめた
タロットが当たる
タロットってすごい
と言っていたので、彼女と一緒にお話がしたかった私は、共通の話題を持ちたくなり、タロットを1つ購入しました。
なんでも形から入る性分で、ちょっと印象の良い絵柄が良いと思い、クラシカルなものを選んでみました。
(ウォルター・クレインというイラストレーターの絵です)
出たカード、絵から何かを読む、わからなかったらネットで意味を検索。
というシンプルなことをすれば良いのだと思っていたので、このカードはどういう意味だとかあまり深く考えていません。
とにかく彼女と共通話題があり、盛り上がって、楽しければそれでいいかなという感じでした。
実際とても盛り上がり、当たれば何かドキドキするものがありました。
彼女が辛さや苦しさを表現した時、
人間の私にはたいそうなことを言えるとも思えませんし、
そういう自信の無さを補うにはタロットは十分な力がありました。
タロットカードではこう出た、と言えば説得力があるように感じました。
彼女とはいろいろあって、今はお話が出来なくなってしまいましたが、タロットの存在を教えてくれ、ブログを書くところまで導いてくれたんだと思うと、不思議な気持ちになります。
自分のタロット歴に、彼女の存在は欠かせない。
占いに意味があるなしに関わらず、
何かを深く考えたり学ぶということと、
キッカケをくれたんですよね。
ブログを書くこと、たくさんの人に見て欲しいこと、考えすぎる時があります。
でもそれは自分のことしか考えてなくて、他人のことをおざなりにしている。
孤独な瞬間です。
ちょうどゲームの中でサン=テグジュペリの『星の王子さま』に再会する時がきたのですが、キツネの言葉が深い部分に重く入ってきました。
きみにしてみりゃ、おれはほかのキツネ10まんびきと、なんのかわりもないから。
でも、きみがおれをなつけたら、おれたちはおたがい、あいてにいてほしい、っておもうようになる。
きみは、おれにとって、せかいにひとりだけになる。
おれも、きみにとって、せかいで1ぴきだけになる。
すっごくかんたんなことなんだ。
心でなくちゃ、よく見えない。
もののなかみは、目では見えない、ってこと。
きみはわすれちゃいけない。
きみは、じぶんのなつけたものに、いつでもなにかをかえさなくちゃいけない。
きみは、きみのバラに、なにかをかえすんだ。
彼女はまだ私の中では友達で、ふとした瞬間に「どうしてるかな」と思います。
王子さまとキツネのように、あるいは王子さまとバラのように『絆』ができてしまったんでしょう。
こういう思いは、もちろん彼女だけではなく、出会ってきた人たちに抱いています。
すぐ孤独な心に支配されてしまうけれど、
そんな時にキツネが言ったことを思い出したい。
仲良くなってくれた人たちに、
あるいはただ通り過ぎていく人たちに、
なにかを返していかなくちゃと思えるように。
私の課題です。